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「東条〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

東条の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
に乗り出していたが、元来一徹者の自信家で、人を小莫迦にする癖があり、成り上り者の東条英機などを、政界の軽輩扱いにして、鼻であしらい、ことごとに反撥したので、東条....
世相」より 著者:織田作之助
が何思ったのかいきなり、 「あんた奥さん貰うんだったら、女子大出はよしなさいよ。東条の細君、あれも女子大だといいますぜ。あんたの奥さんにはまア芸者かな」私を独身....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯満州、樺太、朝鮮北部はたいへんな混乱、暴行なりと伝えられる。 九月十二日 ◯東条英機大将を戦争犯罪人として米軍が拘引に行ったところ、自殺をはかり失敗。 九....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
は元来橘氏の出である。勿論其の由緒に就ては詳しいことは何も分らない。当時、河内の東条川に拠った一小豪族に遇ぎないのだ。 恐らく挙兵前の大楠公は、地方によく有る....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
て勉強した。必勝という声は幼い私達のはらわたに難なくひびきはいって、偉人といえば東条英機を挙げなければならなかった。私が実際の入試の折に、あなたの敬う人はと尋ね....
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
きているものは大衆である。 オレはエライ。大衆は何たるバカだ。そういう者は再び東条英機となるだけだ。その部下のモロモロの小役人になるだけなのである。 正しい....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
と危機 日蓮は太平洋の波洗う外房州の荒れたる漁村に生まれた。「日蓮は日本国東夷東条安房国海辺|旃陀羅が子也」と彼は書いている。今より七百十五年前、後堀川天皇の....
作者附記〔「火」『群像』連載第一回〕」より 著者:坂口安吾
であります。 この小説にはモデルはありません。戦時内閣の総理大臣も現れますが、東条でも近衛でもありません。内乱も起りますが、五・一五にも、二・二六にも似つかな....
作者の言葉〔『火 第一部』〕」より 著者:坂口安吾
うちに、書き終るつもりである。作中の人物は一切架空であり、戦時内閣の総理大臣は、東条でも近衛でもない。戦争に至る道程、謀略も内乱も一切架空で、私自身が到達しうる....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
民衆の自然の感情はたよりないほど「今的」なものだ。時代に即しているものだ。戦争中東条が民衆の自然な感情の中に生きていた人気と、同じ民衆の今の感情とを考え合せれば....
武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
にするくらいいるのに、こんな人が死んでしまうなんて、一体どうしたことであろうか。東条英機のような人間が天皇を脅迫するくらいの権力を持ったり、人民を苦しめるだけの....
書記官」より 著者:川上眉山
さいましよ、おほほほほ、と打って変りたる素振りなり。 これは私の親戚のもので、東条綱雄と申すものです。と善平に紹介されたる辰弥は、例の隔てなき挨拶をせしが、心....
夜の構図」より 著者:織田作之助
手は……?」 「気になるんですか」 「まさか。儀礼的にきいてみただけです。相手が東条であっても、僕は驚かない。東条だって、女には手を出すでしょう」 「ところが、....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
ては自ら上行菩薩を以てまでも任じておられるのである。またその郷里たる安房国長狭郡東条郷を以て、「天照大神の御厨、右大将家の立て給いし日本第二のみくりや、今は日本....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
台湾に二つの分工場、一つの出張所と五つの子会社を持っていた。戦争中には陸軍から“東条閣下ご考案”の豚血液を乾燥させた粉末で防水したはこを作らされ、海軍からは中身....