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東男
「東男〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東男の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
それから、今一つ忘れずに伝えろよ。縁《えにし》があらばゆるゆるとか申しおったが、
東男《あずまおとこ》はとかく情強《じょうごわ》じゃほどに、深入りせぬがよかろうぞ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
打つ音は、四里を隔てゝ鼕々と遠雷の如く響くのである。府中の祭とし云えば、昔から阪
東男の元気任せに微塵になる程御神輿の衝撞あい、太鼓の撥のたゝき合、十二時を合図に....
「斗南先生」より 著者:中島敦
なく、徒らに目前区々の小利を貪《むさぼ》りて千年不滅の醜名を流さば、豈《あに》大
東男児無前の羞に非ずや。」という。則《すなわ》ち分割のこと、これに与るも不利、与....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
匂い、かくては骨の髄までも深く深く沁み入ったように覚えて、その爽やかさ心地よさ、
東男の血の貴さは、こうして生立つからでもあろうか。 筍めし 名物の筍は目黒の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、江戸のさむらいほど京女に持てるのはありゃしませんぜ、京女に鼠なきをさせるのは、
東男《あずまおとこ》に限ったものでゲス」 それとは趣を異《こと》にした本所の相....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は薩長でもなく、土佐や肥前でもなく、やはり江戸の侍であったということであります。
東男《あずまおとこ》に京女《きょうおんな》という諺《ことわざ》はいつごろから出来....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
が、それは一時のことである。彼等の運命は、依然として風前の灯であった。 だが日
東男児は、いかなる危険をも恐れない。いかなる艱難も、よくこれを凌ぐのである。こと....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
んなことをいうな」と捕手はライオンをしかりつけて、「こんどこそはだぞ、諸君! 関
東男児の意気を示すのはこのときだ、いいか諸君! 天下広しといえども久保井先生のご....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てね、祇園島原あたりで、無暗に持てるというから妙じゃげえせんか。あいつらはあれで
東男《あずまおとこ》には相違があせんが、京女に持てるという柄じゃがあせん、つまり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
おれだって見参《げんざん》していないという限りはない。 さあ、それがどうした。
東男《あずまおとこ》を気取ったやからが、かなりいい気な耽溺《たんでき》をしていた....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ら、厭《いや》な奴《やつ》だと思われようってもんさ。だけれど、その時いってたね、
東男《あずまおとこ》は金ばなれがいいってさ。そういったってお前さん。貧乏旗本に金....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
称めやがらねえから、一番、おどかしてやったんで――何うも、京|女郎《おんな》に、
東男《あずまおとこ》なんて、何を云ってやがる。一人も、面らしい面は、ありゃあしま....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
どのの巴之丞は、都にて初ての狂言じゃ。京の濡事師とはまた違うて、やさしい裡にも、
東男のきついところがあるのが、てんと堪らぬところじゃ」と口々に云い囃した。 動....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
した。 その矢先へ、日日新聞社の持主が変更した。前にもいう通り、関氏の手から伊
東男に移ったのである。社の幹部にも更迭があった。新聞の編集ぶりも一新した。わたし....