東郊[語句情報] »
東郊
「東郊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東郊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新茶のかおり」より 著者:田山花袋
い。玉川鉄道で二子に行って若鮎を食うのも興がある。国府台に行って、利根を渡って、
東郊をそぞろあるきするのも好い。 端午の節句――要垣の赤い新芽の出た細い巷路を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
え向きの物ゆえ、いやしくも馬ある国には必ず白馬を尊ぶ。 『礼記《らいき》』に春を
東郊に迎うるに青馬七疋を用いるの、孟春の月天子蒼竜(青い馬)に乗るなどとあり。わ....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
ルの対岸の岩山を抉り抜いて造った古代の王と王妃の無数の墓窟の構造と装飾は、カイロ
東郊の哈利発《ハリハ》の墓やマメリュクスの墓などの比較になるものではない。 そ....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
の好いのを幸に居士は極堂その他の諸君と共に珍らしく戸外に出て、稲の花の咲いて居る
東郊を漫歩して石手寺の辺まで歩いて行き、それからまた同じ道を引き返して帰って来た....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
れ努めたが、むだだった。そして屈辱と憤怒にまみれながら宮廷から退ると、ロンドンの
東郊なるウォンステッドの別荘に引き籠もってしまった。そこから、彼は女王に悲愴な手....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
「しっかりやれ、アリョーシャ。」 十六日薄暮、私は二、三の連れと、この豊原の
東郊は旭ヶ岡の樺太神社に詣でた。しっとりとした雨後であった。坦々とした幅広い道路....