東関[語句情報] »
東関
「東関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
東関の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討三態」より 著者:菊池寛
心、それが今でもまざまざと思い出されるが、もう実感は伴わない。四、五年の間は、関
東関西と、梭のように駆け回った。が、そのうちに、こんなに焦っても、時機が来なけれ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
半蔵は峠の上にいて、学友の香蔵や景蔵の住む美濃の盆地の方に思いを馳せた。今さら関
東関西の諸大名が一大|合戦に運命を決したような関ヶ原の位置を引き合いに出すまでも....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
頭だ。田沼侯は筑波以来の顛末を奏して処置したいとの考えから、その年の正月に京都の
東関門に着いた。ところが朝廷では田沼侯の入京お差し止めとある。怒るまいことか、田....
「たずねびと」より 著者:太宰治
学」という雑誌は、ご承知の如く、仙台の河北新報社から発行せられて、それは勿論、関
東関西四国九州の店頭にも姿をあらわしているに違いありませぬが、しかし、この雑誌の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から、二つの世界にわけて見ることができるんですね、米友さんの眼でごらんなすった関
東関西いったいの騒々しさと、今そういう騒々しさから全く離れて見ましても、なお、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
めと、がんりきはややかさにかかって、 「早い話が、そのお邸の中をお借り申して、関
東関西のあんまりお固くねえ兄いたちが集まって、お慰みをやろうてえんでございますが....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
にあまるほどの大盗となり、一泡吹かせてやるつもりさ」 暁星五郎という大盗が、関
東関西を横行したのは、それから間もなくのことであった。火術を使うという評判であっ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の樹立ということは美事になしとげられている。 しかし作家の人選の点になると、関
東関係の政治権力の影響と、定家自身の歌人的地位からくる私情的人選の恣意とが、大分....
「三国志」より 著者:吉川英治
いし、事実に当った上で、さらに、如何ような策も取れましょう」といった。 皖城、
東関、江陵の三道へ向って、洛陽の軍隊が続々と南下して行ったのは、それから約一ヵ月....