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松の位
「松の位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
松の位の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢十夜」より 著者:夏目漱石
る。松の緑と朱塗《しゅぬり》の門が互いに照《うつ》り合ってみごとに見える。その上
松の位地が好い。門の左の端を眼障《めざわり》にならないように、斜《はす》に切って....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
「江戸は何でも日本一だが、遊びの場所も日本一であった。上は芳町、柳橋の芸者から
松の位の太夫職、下は宿場の飯盛《めしもり》から湯屋女、辻君《つじぎみ》、夜鷹に到....
「おせん」より 著者:邦枝完二
お前。――」 「でげすから、あっしは浅草を出る時に、そう申したじゃござんせんか。
松の位の太夫でも、花魁ならば売り物買い物。耳のほくろはいうに及ばず、足の裏の筋数....
「ニッポン音楽」より 著者:兼常清佐
か。 今長唄を例にとります。長唄の大部分は誇張していえば遊女の讃美の唄です。「
松の位の外八文字。はでを見せたるけだし褄」などいうのが代表的な文句です。私共はこ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を見て、みんなが笑い崩れるのだった。
吉野太夫はその間に、音もなく席を起って、
松の位の裳を楚々と曳き、雪の廊下を奥ふかく姿を消してしまった。
これは相....