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「松島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

松島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ます」 大阪屋花鳥は初めに云った通り、八丈島を破って江戸へ帰って来て、日本橋の松島町辺に暫く隠れていたが、去年の八月末に、木挽町の河原崎座で団十郎の芝居を見物....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。 旅絵師も自分のゆく先を話した。かの芭蕉の「奥の細道」をたどって高館の旧跡や松島塩釜の名所を見物しながら奥州諸国を遍歴したい宿願で、三日前のゆうぐれに江戸を....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
蓼、この五種を軸としたもので、今では一年の産額十万円に達していると云う。わたしも松島記念大会に招かれて、仙台、塩竈、松島、金華山などを四日間巡回した旅行中の見聞....
第四次元の男」より 著者:海野十三
は、わたくしの方であった。 なぜなれば、かの両人は、 「あら、およしなさいよ、松島さん」 「あれッ、ひどいよ、君ちゃん。君の方が、ぶつかっておいて……」 と....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
を手にした下のお内儀がたっていた。 「おばさん、ちょっと出掛けます」 「あーら、松島さん、お出掛け? まあお揃いで――。いいわねえ」 「おばさん、留守をお願いし....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
者のように言わっしゃる、御遠方からでがんすかの、東京からなす。」 「いや、今朝は松島から。」 と袖を組んで、さみしく言った。 「御風流でがんす、お楽みでや。」....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
……」 「おたずね、ごもっともです。――少し気取るようだけれど、ちょっと柄にない松島見物という不了簡を起して……その帰り道なんです。――先祖の墓参りというと殊勝....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
やはり負傷の軍人を見舞のためでした。 わたくしの家で平素から御懇意にしている、松島さんという家の息子さんが一年志願兵の少尉で出征しまして、負傷のために満洲の戦....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
生活であった。「気が向けば」彼女は遠い山の温泉場へも行ったし、名所旧跡も訪れた。松島見物に出かけた村の人々が、塩釜の町で、ひょっこり彼女を見つけて挨拶したら、彼....
註文帳」より 著者:泉鏡花
。修学のためにやがて独逸に赴かんとする脇屋欽之助は、叔母に今は世になき陸軍少将|松島主税の令夫人を持って、ここに擲って差支えのない金員あり。もって、余りに頼効な....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
原あるも、みなただ粗大なるのみにて、一つとして美麗なるはなし。わが国の日光の勝、松島の勝、嵐山の勝、舞子の勝のごときは、その国にありて絶えて見ざるところにして、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。午後一時以後、岩石より成る小巒数百、海中に群立せる間を縫いて走る。その地形わが松島以上なるも、ただ樹木なきをもって荒涼を覚ゆ。二時に至り、海峡の最も狭くして、....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
に「島鵆月白浪」を初演。二代目河竹新七が引退の作にて、菊五郎の明石島蔵、左団次の松島千太、いずれも好評。新七は三代目を門弟の竹柴金作に譲りて、おのれは古河黙阿弥....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
これでは日本の風景にしても、吉野山や飛鳥山ばかりになり、須磨の眺めや明石の風光や松島の絶景はなくなってしまうわけです。それと同じように人間でも「私はあの人は嫌い....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
明した。つまり百ふごのうち三十ばかりはからっぽなのである。もちろん汽船の火夫は、松島の新地へ連れていって買収してある。しかし結局この手はバレてしまった。というの....