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枉げる
「枉げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枉げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「書記官」より 著者:川上眉山
されてか綱雄は顔を上げて少しく色を直しぬ。されども言葉はさらに譲らず。私は自分を
枉げることは出来ん。あの男はどこまでも私の気に入らんのだ。私はもとより拠るところ....
「道楽と職業」より 著者:夏目漱石
物質的報酬となって現われて来ない以上は餓死《がし》するよりほかに仕方がない。己を
枉げるという事と彼らの仕事とは全然妥協を許さない性質のものだからである。 私は....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
に力を致すことが出来なかった。 京兆の尹は、事が余りにあらわになったので、法を
枉げることが出来なくなった。立秋の頃に至って、遂に懿宗に上奏して、玄機を斬に処し....
「キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
は困ります。そんな風にお考え下さるのは重々感謝に堪えない次第ですが、しかし事実を
枉げる事は断然出来ませぬ。御承知の通り現在、只今の私は、北海道の炭坑王と呼ばれて....