枚挙[語句情報] » 枚挙

「枚挙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

枚挙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
黄ばんだ「自ら欺かざるの記」を読み返して見れば、彼の屈辱を蒙《こうむ》ったことは枚挙し難い位だった。自尊心の強い信輔は意地にも彼自身を守る為に、いつもこう言う屈....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
い。……」 半三郎はこのほかにも幾多の危険に遭遇《そうぐう》した。それを一々|枚挙《まいきょ》するのはとうていわたしの堪《た》えるところではない。が、半三郎の....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
に蝿がとまったり、突然風が強く吹いてきて俳優のすそが乱れたり、などなど、その例は枚挙にいとまがないが、要するにあらかじめ演出者の計算にははいっていない偶発的でき....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯吉田晴児の工場も焼けたらしい。協電舎もそうらしい。橋本さんの広辺電気もそれ。枚挙にいとまあらずである。 ◯去る四月二十五日の新聞に、被害の総合結果の発表あり....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
及びであろう。 かの博士が、今日までに発明した超新兵器のかずかずは、文字どおり枚挙に遑あらず、読者の知って居られるものだけでも十や二十はあるであろう。その超新....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ってよかろう。 支那も怪談の本場であるから、いわゆる「志怪」の書なるものは実に枚挙に暇あらず、これもその選択にすこぶる窮したのであるが、紙数の都合で「牡丹燈記....
弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
なく、諸国の大名小名の間に、栄枯盛衰が行なわれ、国を失った者、城を奪われた者が、枚挙に暇ないほど輩出した。その結果禄に離れた者が夥しいまでに現われた。すなわち野....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
の臆病もの覚束なきなり。北国にても加賀越中は怪談多く、山国ゆえ、中にも天狗の話は枚挙するに遑あらねど、何ゆえか山男につきて余り語らず、あるいは皆無にはあらずやと....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
後嵯峨天皇御即位の時のことを記して、帝位は東夷の計のごとし。とあるなど、その例、枚挙にいとまあらざるなり。また、兼好法師の『徒然草』に、 人毎に我身にうとき事....
妖怪学」より 著者:井上円了
五行、干支、天源、淘宮、八門遁甲、九星、方位、人相、骨相、家相、墨色、御鬮の類、枚挙するにいとまあらず。これみな、未来の吉凶禍福を予定する法なり。未来、果たして....
迷信解」より 著者:井上円了
を製し、新|蓆を敷くに至るまで、一定の吉日と凶日とがある。かくのごときの類、実に枚挙にいとまあらぬ。 世に御幣かつぎと称して、なにごとにも縁起の吉凶をいうもの....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。これに天然の教育あり、人為の教育あり、装飾の教育、地位の教育、名称の教育等、枚挙するにいとまあらず。 装飾の教育とは、例えば室内の装飾に勧善懲悪に関する書....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
吉田総理の国会無視の傾向は、第一次、第二次、第三次、第四次内閣と、数え来れば枚挙にいとまがございません。本国会においても、国会無視の発言をなしてこれを取消し....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
にぶち込まれたのと、足尾事件の時と、この二度である。 その代り、留置場入りは、枚挙に遑がない。演説会で中止命令に服さないといっては持って行かれ、争議で示威運動....
人間否定か社会肯定か」より 著者:小川未明
正な事柄、その他、人間相互の関係によって醸成されつゝある詐欺、利欲的闘争、殆んど枚挙にいとまない程の醜悪なる事実を見るにつけ、これに堪えない思いを抱くのであるが....