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枝道
「枝道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枝道の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白妖」より 著者:大阪圭吉
独立した一個の私線路であって、十国口と箱根口との両端に二ヶ所の停車場があるだけで
枝道一本ついてない。しかもその停車場には前述のように道路の上に遮断機が下りていて....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
と、(姉さん一緒においで。――)そういって、堂のわきの茂りの中から、大方、在方の
枝道を伝って出たと見えます。うす青い縞の浴衣だか単衣だか、へこ帯のちょい結びで、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
進んでいた。道筋はまちがっていなかった。しかし彼はそれを少しも自ら知らなかった。
枝道に出会うたびごとに、彼はその角《かど》に一々さわってみた。その口が今いる隧道....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
て、西条様が、露路へ駈け込んで来たのは、当然のことかと存ぜられます。でも露路には
枝道が多く、こみいっておりましたので、わたしがどこへかくれたか、西条様にはわから....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
際限に辻が現われた。そうして全く不思議なことには、二、四、八、十六というように、
枝道の数が殖えるのであった。こうしてとうとう十回目の辻の前へ立った時、彼はすっか....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
の凶作中通貨の増発によって著しく力を加えたのであるから、通貨の問題につきいささか
枝道に入ったのは、当然許さるべきことと信ずる。
第六章 貧民法について(続)....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ず、落ちず、香を留めて、小路を衝と駈け寄る姿。 かくてこそ音羽なる青柳町のこの
枝道を、式部小路とは名づけたれ。 冠木門の内にも、生垣の内にも、師匠が背戸にも....