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枢
「枢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
ひょい、と躍《おど》った。 「待ってござい、織《おり》や。」 ごろごろと静かな
枢戸《くるるど》の音。 台所を、どどんがたがた、鼠が荒野《あれの》と駈廻《かけ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
し、往々『天の秘密の司官』という官名で奉職していた。彼らの位階は近衛兵の司令官や
枢密顧問官(『王室の秘密の司官』)と同様であった。そしてこれらの高官と同様に、階....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の政治的単位になろうとする傾向が顕著であり、見方によっては、世界は既に自由主義と
枢軸の二大陣営に対立しようとしている。準決勝の時期がそろそろ終ろうとするこの急テ....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
な機関がはいっている。そのいろんな部分がどうして働いてゆくかといえば、脳の中に中
枢というものがあって、その命令で動いているんだ。この世の中だって、やっばりそれと....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
あれ、助けてくれ、と云うものを。鬼神に横道なし、と云う、情に抵抗う刃はない筈、」
枢をかたかた、ぐっと、さるを上げて、ずずん、かたりと開ける、袖を絞って蔽い果さず....
「女客」より 著者:泉鏡花
出して。 私はまた、曲り角で、きっと、密と立停まって、しばらく経って、カタリと
枢のおりるのを聞いたんです。 その、帰り途に、濠端を通るんです。
枢は下りて、貴....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
のように身震して跳ねたのを、追手が見つけて、医師のその家へかつぎ込んだ。間もなく
枢という四方|張の俎に載せて焼かれてしまった。斎木の御新造は、人魚になった、あの....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
したまい、 「お待ちなさいよ。」 小親わが方に歩み寄りしが、また戻りぬ。内より
枢外す音して、門の戸の開いたるは、跫音もせざりしが、姉上の早や二階を下りて来たま....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
とは、世にも重大なる神界の秘事でございますが、要するにそれは男女何れかが身魂の中
枢を受持つかできまる事だそうで、よく気をつけて、天地の二|神誓約の段に示された、....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
間にはいらせてもらいましょう。』と、いいました。広間にはあかりがいっぱいついて、
枢密顧問官や、身分の高い人たちが、はだしで金の器をはこんであるいていました。そん....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
置物という処が、硝子箱の菊慈童と早がわりをしているんだ。……これは驚いた。半蔀の
枢戸が総硝子になって、土間に黄菊と白菊か。……大輪なのが獅子咲、くるい咲と、牡丹....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
延髄、脊髄より生ずるものにして、大脳より生ずるものにあらず。大脳は感覚、知覚の中
枢にして、精神、思想の本位なり。例えば、我人の外物のなんたるを知り、道理のなんた....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
正その長たり。これ控訴裁判なり。大教区裁判所の判決を不当なりとするものは、政府の
枢密院に上申することを得。これ大審院なり。 英国教宗にては、小教区中に毎年一回....
「西航日録」より 著者:井上円了
およそ一千四百五十海里なり。 シンガポールはマラッカ海峡咽喉の地にありて、実に
枢要の港口なり。万国の船これに出入し、万国の人ここに輻湊し、その盛況これを十四年....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
下の事変はその陣痛である。 これらの未完成の四集団は既にいわゆる民主主義陣営と
枢軸陣営の二大分野に分れ、ソ連は巧みにその中間を動いて漁夫の利を占めんとしつつあ....