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枯れ尾花
「枯れ尾花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枯れ尾花の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
み入っているゆえ、ぶくぶくとあわだつのでござります。アハハハ……幽霊の正体見たり
枯れ尾花とはまさにこのこと、これなる扇子と懐紙入れがあの一カ所から離れなかったの....
「迷信解」より 著者:井上円了
るようになるから、一層迷いやすく、かつ妄想を起こしやすい。諺に「幽霊の正体見たり
枯れ尾花」とあるごとく、つまらぬものを見てただちに天狗なりと思うものである。かく....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ケーン! と、狐が躍った。 草と、血とが、虹いろの夕陽の靄に、ぱっと舞った。
枯れ尾花のように、毛の光る狐だった。尾か脚かを、伊織に斬られて甲だかい啼き声を放....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。悟空子、夕闇の向うで、白い歯を見せ、手招きして笑いぬく。 山腹の岩角に立つ。
枯れ尾花に、風がつよい。 ここは「鎮西要略」にある門司の古城址だろうか。とすれ....