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柱掛
「柱掛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
柱掛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白い朝」より 著者:豊島与志雄
の横の鏡台とだけが、女らしいもので、そのほかは、粗末な本箱や机や灰皿やインク壺や
柱掛の暦《こよみ》など、男の下宿部屋みたいです。 もっとも、芝田さんの家には、....
「春盲」より 著者:豊島与志雄
。 「なにをしていらしたの。」 いつも同じ挨拶だ。彼はにやりと無意味に笑った。
柱掛けの一輪※しに、もう蕾の開きかけた桜の一枝が投げ込んであった。山田はそれをぼ....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
然に呵々大笑する。粗末な室で、絨氈を敷いた上に支那風の卓や椅子を置き並べ、連句の
柱掛だけがやたらに多い。その中に、洋装の周夫妻がゆったりおさまってるのだが、少し....
「西林図」より 著者:久生十蘭
かり、手焙りは粗末な今戸焼、床の間には木の根ッこの置物が一つあるだけで、香爐にも
柱掛にも、茶がかったものはひとつもなかった。 「どうぞ、お入り」 慇懃に二人を....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ふ、ふ、なるほど!」 涎《よだれ》くり 湯島の古梅庵という料亭の奥座敷。
柱掛に紅梅が一と枝|※《い》けてあって、その下で顎十郎が口の端から涎を垂らして、....