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「柳井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柳井の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斜陽」より 著者:太宰治
ったく、新宿の遊廓の客引き番頭よりも、もっとげびてる感じじゃねえか。こないだも、柳井(と、やはり弟の学友で、子爵の御次男のかたのお名前を挙げて)の兄貴の結婚式に....
廃墟から」より 著者:原民喜
ざっとう》していた。今朝|尾道《おのみち》から汽船でやって来たという人もいたし、柳井津で船を下ろされ徒歩でここまで来たという人もいた。人の言うことはまちまちで分....
播州平野」より 著者:宮本百合子
は、急に東京駅を出発したのであった。 京都から西を知らなかったひろ子にとって、柳井線沿線の景物は、目新しく映った。内海の色、波のないその海面にさかさに投影して....
一足お先に」より 著者:夢野久作
だわ」 「何とかいったっけな。エート。胴忘れしちゃった。副院長の名前は……」 「柳井さんよ」 「そうそう。柳井博士、柳井博士。色男らしい名前だと思った。……畜生....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
後三時のふじで東京をたち、ひろしま午前五時四十分、島田九時前でした。ひろしまから柳井線に入ったら、海と対岸の景色が珍しくて、目が大きくなったようでした。お家へ入....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
もとれなかったので、くたびれて、広島からのりかえてすいた車にのったら眠くて眠くて柳井線は眠って通り、フト 田 という字が見えるので、岩田へ来たかと、逆によみ直し....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
にお出かけになりました。あしたは是非どこかまで友子さんをつれて送ると仰云るので、柳井ではとまらないし広島は遠すぎるし、さっき達ちゃんと相談して宮島までではいらっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ころに腰かけて海を眺めたらいい心持で、海をわたって松山へ行って見たくなりました。柳井から何時間かしら。海の上を風にふかれながら渡って行って、道後に一泊してみたい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でもなく保健所でレントゲン透視をしてもらったら、どこにも異状なしでしたそうです。柳井の組合病院でもレントゲン写真を撮ったところ、これまで病気したあともなくて大変....
実践について」より 著者:中井正一
山口県の「光」に鉄道の講演会に行った帰途であった。柳井の駅で駅員が、「中井先生はいませんか。中井先生はいませんか」と叫んでいる。フ....
痀女抄録」より 著者:矢田津世子
先き頃、京阪方面の古刹めぐりから戻られた柳井先生の旅がたりのうちに、大和中宮寺の「天寿国曼荼羅」のおはなしがあった。わた....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
は棄ててしまわぬのである。 兎という名の草は方言に幾つかある。たとえば山口県の柳井では薊をウサギグサ。これは福島県の相馬地方でも、野薊を馬の牡丹餅というから、....