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「柳腰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柳腰の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
橋上の壮語を聞かしめなば、肝胆たちまち破れて、血は耳に迸出《ほとばし》らん。花顔柳腰の人、そもそもなんじは狐狸《こり》か、変化《へんげ》か、魔性か。おそらくは※....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ど見出すことができない。 表情の支持者たる基体についていえば、姿が細っそりして柳腰であることが、「いき」の客観的表現の一と考え得る。この点についてほとんど狂信....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
い勢いで行進をしている有様であります。 この戦場や工事場、火事場には優美にして柳腰の美人がいたらそれははなはだ似合わないことで、まごまごしていると危険でありま....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
をしのび物思いにふけり憂さを酒にまぎらすにしても、往昔泰西の地に於て、城主夫人の柳腰をいだき古城のほとりを歩いた花の時代あって、何の不足かあるべき。 しかも棄....
破れわらじ」より 著者:三好十郎
よね 博多帯しめ 筑前しぼり、筑前博多の帯を締め 歩む姿が、ありゃどっこいしよ柳腰 お月さんがチョイと出て松のかげ はい今晩は。 仲蔵 はい今晩は、か。およ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
うが、それよりはグッと若く見えて、癆咳病みですから、色はすきとおるほど白く、姿は柳腰というやつ。ヘエ、服装ですか、服装はもちろん襟掛けの袷で、梅に小紋の大柄を着....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
あわせて、 ――なびかんせ 台傘、立傘、恋風に ずんとのばして しゃんとうけたる柳腰 「きゃーッ」 前へ歩いて行った女の小提灯が、ふいに、人魂みたいに、宙へ躍....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
る間に、以前の麻のすぐな突張った外線はことごとく消えてなくなり、いわゆる撫で肩と柳腰とが、今では至って普通のものになってしまったのである。それよりも更に隠れた変....