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「柵門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

柵門の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て戦闘準備を整えたのは、その時であった。神戸から大坂に続いて行っている街道両口の柵門には、監視の英国兵が立ち、武士および佩刀者の通行は止められ、町々は厳重に警戒....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
シッカリ握り合って、そのまま遊五は揚幕の方へ、早田は本舞台へ、走り別れる。早田、柵門内へいきなり走り込んで行きかけるが、チョイと立停って、右奥屯所の方へ向って)....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
シッカリ握り合って、そのまま遊五は揚幕の方へ、早田は本舞台へ、走り別れる。早田、柵門内へいきなり走り込んで行きかけるが、チョイと立ち停って右奥屯所の方へ向って)....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。 「さては!」 と、馬をすてるが早いか、ばらばらと一同、番所の黒門へかかる。柵門に常備の六尺がいないので、駆けこんで、波うち際の桟橋に立ってみると、湖水のよ....
三国志」より 著者:吉川英治
を待ち、客舎のまわりに投げ炬火をたくさんに用意し、乾いた柴に焔硝を抱きあわせて、柵門の内外へはこびあつめた。 「――時分は良し」と、あとは合図をあげるばかりに備....
三国志」より 著者:吉川英治
の地点に位する西山をうしろにとって水陸の総司令部となし、五十里余にわたって陣屋、柵門を構築し、天日の光もさえぎるばかり、翻々颯々、旗幡大旆を植えならべた。 「孔....
三国志」より 著者:吉川英治
ていた。 烏林、赤壁の両岸とも、岩も焼け、林も焼け、陣所陣所の建物から、糧倉、柵門、馬小屋にいたるまで、眼に映るかぎりは焔々たる火の輪をつないでいた。 「火攻....
三国志」より 著者:吉川英治
た一|寨――宕渠寨のうちへ味方を収めると、彼は、きびしく岩窟の門をふさぎ、渓谷の柵門を固め、また絶壁の堅城にふかく隠れて、 「戦うなかれ」 を、旗じるしにして....
三国志」より 著者:吉川英治
臣が、不審な実証をあげても、まさか? とのみで悠々としていた。 すると、国境の柵門から、早打ちが飛んできた。約五十騎ほどの将士が関所を破って魏へ入ったという報....
三国志」より 著者:吉川英治
みな先を争って、陣門の内へ逃げ入り、防ぎ戦う者もなかった。 鉄の猛牛は苦もなく柵門を突き破り、十台、二十台、三十台と、列をなして進み入った。それに続いて、騎馬....
私本太平記」より 著者:吉川英治
らそっと、ご内意を拝してみましょう。あすにでも」 彼女が立ち去るとすぐ、彼方の柵門の方から、一人の若い警固武者が、こっちへ駈けて来るのが見える。 「成田ではな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
が、供は少なく、二つの輿も? と怪しんで、鳴りをひそめていたものらしい。 すぐ柵門のそばの関屋から、一人の武将があらわれた。そして直常と、二、三応答のすえ、 ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
。犬になれとは」 「こうよ。こうやって……」 と、阿能は、四ツん這いになって、柵門の際を、先に通ってみせた。 大亀も、味噌久も、それに倣って、通り越し、番所....