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査問
「査問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
査問の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
郎さんまで、「よかろう」と積極的に嘴《くちばし》をだします。結局、それからぼくの
査問会らしきものが、皆で開かれることになりました。
尤《もっと》も、あとで考え....
「旅愁」より 著者:横光利一
て来た。夕暮の迫る砂の薄明りを眺めながら、矢代は、今夜の会は自分にとっては一つの
査問会のようなものになるのだと思った。自分に関する千鶴子の兄の由吉と槙三の報告が....
「信義について」より 著者:宮本百合子
のであった。野呂栄太郎は、その治安維持法によって殺され、その直接の売りわたし手の
査問を担当した事件の裁判に当って、自身もまた同じ悪虐な法律のしめなわにかけられ民....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
というような神話的な問題ではないのだから。 処が水雷艇「友鶴」が顛覆したのは、
査問会の議論によると、操縦及び艇内の水防等に原因があるのではなくて、波浪による傾....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い何かが残されてあるような気勢がしているからです。
さて役人の方は、これだけの
査問が終ると、少々テレ気味で引揚げ、以前の早舟に飛び乗ると、さっさと舟を向う岸へ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ーワナカの支部に属しておりました。 ところが、決闘の結果同僚の一人を傷つけて、
査問されようとするところを、艇長がUR―4号の奥深くに匿したのです。 ところが....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
にぎやかな笑い声にまじって、いろんな野次がとんだ。 「時局がら、憂うべき傾向だ。
査問会をひらいたら、どうだい。」 「しかし、いったい、郵便物当番に、異性あての手....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ことをきかない。飛行場を占領して門の前に機関銃を据えつけ、海軍の治安隊も鎮守府の
査問官も寄せつけず、ありったけの海軍機を動員して、毎日、白《しら》じら明けから日....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
何とか解釈をつけなくては、遺族へ顔向けも出来ないのだ。そこで、倫敦で船舶局の海事
査問が開かれることになって、ワラタ号に対する一般の興味は、また、嫌が上にも掻き立....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
のナンバア・ワンとして、タイタニックの名の記憶される限り残るであろう。 後で、
査問会や其の他到るところで、生き残った人々の間に凡ゆる醜い中傷讒誣が投げ交された....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
原因を確めることが出来た。又、ある代議士は、議会で八百万円事件というのに関聯して
査問に附せられた。彼は衆議院の壇上で、「嘘八百万円とはこのことだ」と、苦しい洒落....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
アとルビーの指輪を奉呈されて、拒んだことのあるのを想い出した。そこで、博士は再び
査問に掛けられることとなった。博士は荒い激しい呪いの言葉で、頭からなにも知らぬと....
「三国志」より 著者:吉川英治
が一名首を出して、 「やかましいッ。鎮まれ。汝らの主人何進は、謀叛のかどによって
査問に付せられ、ただ今、かくの如く罪に服して処置は終った。これを車にのせて立帰れ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
まで帰り着いた日、執権の命をたずさえた一群の武者に待たれて、 “――鎌倉問注所ノ
査問ノ儀、仰セ受ケテ、申シ開キ相スム迄、国元ニ蟄居シ、慎ミ在ルベキコト” とい....
「寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
》げの機械の残骸《ざんがい》が畑の中で発見されたのであった。その重大事件には早速
査問会が開かれて、先生もその一員に加えられたのである。問題は以上の材料、即ち爆破....