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栄光
「栄光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栄光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
ことを得ず。」(日本書紀《にほんしょき》)
いかなる国の歴史もその国民には必ず
栄光ある歴史である。何も金将軍の伝説ばかり一粲《いっさん》に価する次第ではない。
(大正十三年一月)....
「断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
た。私が先生と言われたのは、あとにもさきにもこのときだけである。 作家としての
栄光の、このように易々《やすやす》と得られたことが、私にとって意外であった。窮す....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
明に示し給う所である、而して路加伝の此一節も亦此事を伝うる者である、 人の子己の
栄光をもて諸の聖使を率い来る時、彼れ其
栄光の位に坐し、万国の民をその前に集め、羊....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
・クラムメルの神霊手書法、編者不明の拉典語手写本|加勒底亜五芒星招妖術、並びに|
栄光の手(絞首人の掌を酢漬けにして乾燥したもの)を、降矢木に譲り渡したる旨を告白....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
数に上っていると云う話ですからね。で、その後は?」 「それから父は、過去った日の
栄光を、真黒に汚れた爪で剥ぎ※ そう云った日には、東京中の白露人全部が嫌疑者にな....
「火星探険」より 著者:海野十三
な全地球人諸君に深く期待し、この火星探険をしてわれらの生きとし生けるものの幸福と
栄光へ導かんことを願うものであります。ありがとう」 このデニー博士のあいさつは....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
キリスト昇天』のその神々しい顔つき、金髪を肩に波打たして、その額に消えることなき
栄光のてりかがやいている図でした。貧しい中に育ち、何の教育も受けていないが、少年....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
われました。私はまるで盲目の眼が再びあいたように感じたのです。つい今の瞬間までは
栄光に輝いていた司教の姿はたちまちに消え去って、黄金の燭台に燃えていた蝋燭はあか....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
そうして、ハプスブルグ家の王系は、彼の死とともに絶えたのですが、それを再び、
栄光のうちに蘇らせようとしても何事もなし得ず、今や戦史と系譜の覇者は、二つながら....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
か? あなたは、わたくしの為に世の相を飾り、凡ての花の枝の美しさをば限り知られぬ
栄光に輝してくれたのですのに、わたくしは全く恍惚として地上に身を投げ伏し、耀しい....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
なる流れに沿うて西南方に登って行くこと一里ばかりにして午前十一時にターシータン(
栄光溪)という美しい溪に着きました。
それから数々の山及び猛獣の棲んで居る山際....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
もってその航海を導き給え。勝利を速やかならしめ、凱旋によりて、わが国土を飾る神の
栄光と保証とを、いよいよ大ならしむるために、イングランドの血の最少を流さしめ給え....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
tt u:ber alles!〕)(一八一六年) 「全能者の、永遠者の、無限者の
栄光のために!」(一八一五年)(〔Zur Ehre des Allma:chti....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
つつ、しかもおんみの行為は常に自由であり、おんみの行為の結果はつねにおんみ自身の
栄光となる。……おんみに一切の讃美と恭敬とが捧げられよ! おんみのみが真の浄福者....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
て進まなければ、いかに百年よくこの道に腕を磨くことがあっても、終にその名手たるの
栄光を勝ち得ることはできないだろう。やさしいようで、また、誰にだってできそうであ....