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栄誉
「栄誉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栄誉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
《しりぞ》く外なかった。そして、“有名なる第一報者のハリ・ドレゴ”という博物館的
栄誉だけが残されているだけであった。 「これから、どうするかね、水戸」 野心|....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
あっては無に等しい。神は凡ての権能の主体である。人は神の前にあって無であることを
栄誉としなければならない。神に対し自己を犠牲にすることが彼の有する唯一の権利(若....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ファラオの足でなくて膝に接吻してもいいという光栄を享楽していた。そしてこの大きな
栄誉を担う人々の徽章として豹の毛皮(今ならヘルメリンの毛皮に当る)をまとうことを....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
のニュートン」と世界各国から讃辞を呈せられるほどの大科学者で、日本科学協会々長の
栄誉を担っているばかりか、英国のローヤル・ソサエティーの名誉会長であり、米国のス....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
起せるものなり』てなことを云ったので、不可抗力の椿事として、両中尉は戦死と同格の
栄誉を担ったわけだった。だが此処に話がある! 儂は僚友のために、実は偽りの報告....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
べし” マイカ大要塞は、一躍、作戦本部となった。司令官ラック大将は、この無上の
栄誉に感謝して、直ちに司令部塔に入った。 このマイカ大要塞というのは、キンギン....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
島の秘密をさぐるため、川上機関大尉に特命を出したのだ。彼は帝国軍人たる者の無上の
栄誉だと感涙にむせんで司令官の前を去ったそうだ。川上としてはどんなに君にいいたか....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ているとお思いになりまして。 私は、貴方との永くもなかった生活を、この上もない
栄誉と信じておりますの。だって貴方は、怖れを知らぬ武人――その方にこよなく愛され....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
太らせて、民衆の力と健康とを其の中にとり入れさせようと云うのだ。吾々は人間の魂の
栄誉を民衆の為めに使おうと云うのではない。民衆を吾々と一緒に、此の
栄誉の為めに働....
「作画について」より 著者:上村松園
本美術院展覧会に意外の好評を博し、この画は当時の大家の中にまじって銀牌三席という
栄誉を得たのであります。 正に私の花ざかりとでも言うべき、華やかな結果を生んだ....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
不動の信念として、人間の文化活動のうち、特に創作、創造、発明、発見の仕事に最高の
栄誉と価値を認めるものである。(未完)....
「瘤」より 著者:犬田卯
ような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の
栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである。)これにつづいて....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
もう一つには流行の演劇改良論に刺戟されて、かの論者が主唱するように“脚本の著作は
栄誉ある職業”と認めたためでもあったらしいが、更に有力なる原因は、こんな事にでも....
「不死の薬」より 著者:小川未明
支那に、ある天子さまがあって、すべての国をたいらげられて、りっぱな御殿を建てて、
栄誉・栄華な日を送られました。天子さまはなにひとつ自分の思うままにならぬものもな....
「自由なる空想」より 著者:小川未明
よく自分の天分を知り、その境地に生きて来たであろうか。思うに、この世の中に於て、
栄誉を負へる自身の生活というものはあり得ないが、それを自覚すると、せざるとによっ....