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栗原
「栗原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栗原の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
ち》の煙を鼻へ抜きながら、気がなさそうに犬の頭を撫《な》でてやった。
「この間、
栗原《くりはら》の家《うち》にいたやつを貰って来たんだ。」
野村は給仕の持って....
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
とお聞きになりました。
「一枚呑むとなおります」
とすぐ答えたのはあばれ坊主の
栗原《くりはら》です。先生が頭を振られました。
「二枚です」と今度はおとなしい伊....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
い話だが、また左へ折れた。正面に、亀井戸の魔窟へ抜ける橋が目についた。多分それは
栗原橋だろう。しかし生憎とその橋の袂には交番がある筈だった。そうなるといよいよ進....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
しの室の入口の前で停るが早いか、そう、声をかけたのだった。 「おう。誰かい」 「
栗原です。倉庫係の
栗原ですて」 「
栗原?
栗原が、なんの用だッ」 「へえ、ちょっ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
方には小松原英太郎、関新吾、加藤九郎などの諸氏あり。他方には末広重恭、杉田定一、
栗原亮一らの諸氏ありて政論のために禍を速きたること一、二回に止まらず。これより先....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
であり、その性格が役立って、甲斐国内の豪族ども、すなわち都留郡の小山田氏、東郡の
栗原氏、河内の穴山、逸見の逸見氏、また西郡の大井氏なぞを権威をもって抑え付け、悉....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
ったのですの。でも先生は毎日のように来るでしょう。私全く困っちゃったの。もちろん
栗原さんも大変いいものだから、きっと当選するだろうと言って下さるし、私も脂が乗っ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
テ)梅津利彦 (三番叟)高原神留 (千歳)生熊生 (大鼓)高畠元永 (小鼓頭取)
栗原伊平 (脇鼓)本松卯七郎、石橋英七 (笛)中上正栄 ◇老松 (シテ)梅津朔造....
「黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
自分の不安な気持を慰められたのであった。 「馬鹿野郎共め! おかしくて仕様ねえ。
栗原権四郎はな、これでも……」 其とき、誰かが、どんと右肩に突当った。 「おっ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
高飛をする時どうする積りだ」 惡「此の小柄は滅法に痛えや、お母ア彼奴は今夜大宮の
栗原へ泊ると云ったから、今夜|後から往って意趣返しに仕事をして来るからよ」 母「....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
江との二人は、ともかくも甲州へ行くことにした。 さて甲州へ行って尋ねたところ、
栗原宿の博徒の親分、紋兵衛という老人が、二人にとってはかなり為になる、耳寄の話を....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
ますときに、牛若丸を平泉まで伴れて行ってやったというあの金売吉次の父親も、宮城県
栗原郡高清水附近の産で、高清水近辺から沢山の自然金を持って京都へ上ったという伝説....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
海山に相当するらしく思われる。もしそうとすれば座句沢というのは、今の不動沢|乃至
栗原川を指したもので、砺砥沢は砺沢なること疑を容れない。 『郡村誌』によると更に....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
てあるまでと解してしかるべきことであろう。 果してしからば続日本紀に、道照和尚
栗原の火葬を以て、「天下の火葬此れより始まる也」と書いたのはいかに解すべきか、こ....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
もと蝦夷の出身で、勲功によって外従五位下勲六等という位階勲等を賜わり、今の宮城県
栗原郡地方にあった上治郡の大領に任ぜられていた伊治公呰麿というものが、これも家柄....