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校する
「校する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
校するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
家にあずけられ、何せ学校のすぐ近くなので、朝礼の鐘の鳴るのを聞いてから、走って登
校するというような、かなり怠惰な中学生でしたが、それでも、れいのお道化に依って、....
「倫敦消息」より 著者:夏目漱石
ロンドン》の家賃は高い――借金ができる、寄宿生の中に熱病が流行《はや》る。一人退
校する、二人退
校する、しまいに閉
校する。……運命が逆《さかさ》まに回転するとこう....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
月君何だかよっぽど面白そうだね。――あの高等学校だろう、生徒が裸足《はだし》で登
校するのは……」
「そんな事はありません」
「でも、皆《みん》なはだしで兵式体操....
「船」より 著者:島崎藤村
藁《むぎわら》帽子を脱いだお新の方は余程黒かったことを思出した。 彼はまた、帰
校する娘達を送りながら、一緒に上京した時のことを思出した。二日ばかりお新は彼の旅....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
た国の津田大尉と受持の吉田中尉とのお蔭でようやく助かったのだそうだが、実際僕は退
校する方がいいのじゃあるまいかと考えだしたことだ。 下士どもの僕に対する犬のよ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
操の先生である立花カツミ女史が寝泊りしていた。この先生は、列車に乗って遠方から登
校するので、翌日も授業のある日は、ここに泊っていく。 春木少年は、自分の学校の....
「自然描写における社会性について」より 著者:宮本百合子
を敏感に計算する、その感情の生々しさも理解し得ないであろう。 同じ雨の朝を、登
校する小学生のすべてが、同じ感情で眺めるであろうか? ゆとりのある家の子供である....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
公はらっぱをふいた、その音はいかにも悲しそうにひびいた。町にはちらちら中学生が登
校する姿が見えだした、それは大抵去年まで自分と同級の生徒であった。チビ公は鳥打帽....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
て手提げカバンを持ち家から十分とかからない女学校へ毎日通い出した。朝、私は皆が登
校する二時間前に学校へ来ていた。ぞろぞろ並んで歩くことは非常な苦痛であったからだ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
巻二十・四四三四〕 大伴家持 これは家持作だが、天平勝宝七歳三月三日、防人を※
校する勅使、并に兵部使人等、同に集える飲宴で、兵部少輔大伴家持の作ったものである....
「高知がえり」より 著者:寺田寅彦
レハ私が持って行こう。サヨーナラ。」「また御早うに……。」定勝さんも今日の船で帰
校するとて、背嚢へ毛布を付けている。今日は船がよほどいつもよりは西へついている。....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
を得、工場の一部にとりあえずごく小規模の教室を設け、研成学院と名づけ、とにかく開
校することが出来たのはまことに同慶に堪えない。しかし研成学院はまだ全く未知数に属....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
りあげられたのだ。横田君たちを処罰しないで、吉本君らのみを罰するなら全級が同盟休
校すると主張したからだ。その結果双方が、喧嘩でなくして、リンチであるから、横田君....
「子どもの世界」より 著者:村山俊太郎
めるようになった。ぶ厚い防空頭巾をかなぐりすてた、軽々した学生帽でうれしそうに登
校する。十月も半ばすぎて、一昨年六月生まれた士郎がようやく立つようになった頃、ぼ....
「地上」より 著者:島田清次郎
生の合唱が聞えて来た。彼はかくて四月十日に基督教主義のM学院普通部五年生として登
校することになった。 平一郎を囲繞する不可解な根深い煩いに圧倒されるには余りに....