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栲
「栲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
栲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
けて一吸い吸いながらちょと己の右側を見た時であった。 旅憎は溷鼠染と云っている
栲の古いどろどろしたような単衣を着て、頭に白菅の笠を被り、首に頭陀袋をかけていた....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
る。晩年には毎月説文会を催して、小島成斎、森|枳園、平井東堂、海保|竹逕、喜多村
栲窓、栗本|鋤雲等を集えた。竹逕は名を元起、通称を弁之助といった。本稲村氏で漁村....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なる雷村《いかづちむら》といふところに度九郎とよぶかりうどありけり、そのつまは荒
栲《あらたへ》とて、ふうふともうまれつき、貪慾邪慳《どんよくじやけん》かぎりもな....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
夏五月芳野離宮に行幸あった時、従駕の笠金村が作った長歌の反歌である。「白木綿」は
栲、穀(穀桑楮)の皮から作った白布、その白木綿の如くに水の流れ落つる状態である。....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
天鈿女命とある。また手長比売神社の祭神は、同書に壱岐図説を引いて、忍穂耳尊の妃|
栲幡千々姫命と、稚日命・木花開耶姫命・豊玉姫命・玉依姫命だとしてあるが、果して旧....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の採用によって、生活の味わいが知らず知らずの間に濃かになって来たことは、かつて荒
栲を着ていた我々にも、毛皮を被っていた西洋の人たちにも、一様であったのである。 ....