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根原
「根原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
根原の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、空間を通して幽霊のような歩みを続けるであろうとは考えられない。むしろ星団形成の
根原となるべき原始星雲は一つの星団のすべての星が合致したもので、それらの運動が熱....
「病室の花」より 著者:寺田寅彦
で話にならぬほどつまらない、しかもいやな感じのするものであった。このような差別の
根原はいったいどこにあるだろう。色彩や形態に関するあらゆる抽象的な概念や言葉を標....
「破片」より 著者:寺田寅彦
機体ではいかなる末梢といえども中枢機関と有機的に連関しているので、末梢の変化から
根原の変化を推測することのできる場合も少なくないはずである。末梢的と言ってもうっ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
駆られて自らは何をなせるかも知らざるごとくに他の生命に働きかける。そしてその力の
根原は自己を主張せんとする意志より発する、ショウペンハウエルのいわゆる「生きんと....
「猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
。異常を「感じる」ところをいくら療治してもその異常は直らない。それを「感じさせる
根原」の所在を突き止めなければ病は直せないのである。しかしこの病原を突きとめて適....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
ものの性質本体がまだ分らぬうちは前途なお遠しと云わなければなるまい。 物理学の
根原は実験的の事実で、その基となるものは人間の五感である。しかし物理学の進歩する....
「人形芝居に関するノオト」より 著者:竹内勝太郎
弟であって、それは神話としっかり手をつないでいるからである。 神話は人間の最も
根原的な創作力の活動であり、顕現である。それは原始文化時代から人類の生活を支配し....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
コシ、または今も樺太アイヌの称として、また同時に久延毘古の名によって伝わるクエと
根原を一にする語で、カイはすなわち今のアイヌ族と同じ系統に属するものである。そし....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
る民族的差別観を以て、世間から見られた或る部族の存在を考えねばならぬ。そしてその
根原が一般に忘れられた後になっても、或る地方或る部族に限っては、何らかの事情から....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
る、難波の芦は伊勢の浜荻だなどと、いまさら事新しゅう言うまでもないが、もとは同一
根原のものであっても、地方により、時代によって、名称も違えばこれに関する伝説も変....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ウセットの侯爵、ロオド・ヘラアズ――ボウアン家、リバア家等々、エセックスの家系の
根原には、それらの名門が群をなしている。先祖のなかの一人、ボウアンのエリイナはヘ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ならぬ理由はありませぬ。守戸が既に守戸として実務を失い、その名も夙と訛って、その
根原が忘れられ、隠坊や、掃除や、遊芸や、警固追捕などの職に従事する様になっては、....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
れを改善すればよいのである。しかもよくこれをなすは、歴史的研究の結果として、その
根原を明らかにし、世人をしてこれを納得せしめるを必要と信ずる。かくてもなお特殊部....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
などの文字を用いた例もすでに柳田君が十分引証せられてあるが、これらはいずれもその
根原を忘れた後のあて字であって、もって証とするに足らぬ。しかしその適否はともかく....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
木があるが、其北は広袤数里に亘って、小灌木の外には殆ど目を遮る大木もなく、北には
根原、西北には麓、西南には猪之頭、南には人穴と、遠く半円形に人家が点在している。....