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「根太〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根太の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
して、種々《いろ/\》な物を持出しては売払い、布団どころではない、遂《つい》には根太板《ねだいた》まで剥《はが》して持出すような事でございますから、お累は泣入っ....
高野聖」より 著者:泉鏡花
は婦人《おんな》の病人もこれで復《なお》る、復らぬまでも苦痛《いたみ》が薄らぐ、根太《ねぶと》の膿《うみ》を切って出すさえ、錆《さ》びた小刀で引裂《ひっさ》く医....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いながら先に立って引っ返すと、なるほど狭い露路のなかは混雑して、二軒の古い長屋は根太板《ねだいた》を剥がしている最中であった。そのほこりを袖で払いながら、その長....
婦系図」より 著者:泉鏡花
自暴酒を飲んだのが、もう飲仕舞で。米も買えなくなる、粥も薄くなる。やっと馬小屋へ根太を打附けたので雨露を凌いで、今もそこに居るんですが、馬場のあとは紺屋の物干に....
観画談」より 著者:幸田露伴
を通ったが、茶の間でもその部屋でも処※で、足踏につれてポコポコと弛んで浮いている根太板のヘンな音がした。 通されたのは十畳位の室で、そこには大きな矮い机を横に....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
す近辺に医者がございまして、その医者がどうも其の薬を……薬は一体毒なもので、※疔根太腫物のようなものに貼けます、膏薬吸出しのようなものは、斑猫のような毒が入りま....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
はそのたびに洋燈を圧え圧えしたんですがね。 坐ってる人が、ほんとに転覆るほど、根太から揺れるのでない証拠には、私が気を着けています洋燈は、躍りはためくその畳の....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
…」 と、爺さんは、粉煙草を、三度ばかりに火皿の大きなのに撮み入れた。 ……根太の抜けた、荒寺の庫裡に、炉の縁で。…… 三 西明寺――もとこ....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
りをしましたり。……逗留のうち、幾度、あの牡丹の前へ立ったでしょう。 柱一本、根太板も、親たちの手の触ったのが残っていましょう。あの骨を拾おう。どうしよう。焚....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
で、水の出た時にの、聞いてくんなされ。 あんたの家も、私家も、同一に水びたり。根太の弛んだはお互様じゃが、私が家など、随分と基礎も固し、屋根もどっしりなり、ち....
星女郎」より 著者:泉鏡花
に一枚と、入口の大戸の半分ばかり開いた様子が、口をぱくりと……それ、遣った塩梅。根太ごと、がたがたと動出しもし兼ねんですて。 そいつを睨みつけて、右の向顱巻、....
中庸」より 著者:坂口安吾
な決議が行われたらしい。 次の日曜日に大工が小学校を奇襲して、職員室と宿直室の根太をはいだ。これを一部に当てて教室に床を張ったが、その代りとして、職員室と宿直....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
」とあります。 この手紙も母が持って来て見せられました。主人は腰の辺に俗にいう根太の大きなのが次々に出来て、そのために熱も出たのでした。私はそんな手紙は出しま....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
く、路面に人々の踏み乱らした足跡、車の轍の跡が狼藉としている。使い残りの小材木や根太石も其の辺に積み重ねられている。遠景、渋谷越の山峰は日暮れの逆光線に黝んでい....
五重塔」より 著者:幸田露伴
大将無法の元気なれば、後れて来たる仙も政も煙に巻かれて浮かれたち、天井抜きょうが根太抜きょうが抜けたら此方のお手のものと、飛ぶやら舞うやら唸るやら、潮来出島もし....