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根幹
「根幹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
根幹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
てて、有用な部分だけを拾いあげ、美的秩序に従ってこれを整理することが芸術的表現の
根幹であり、無意味な偶然というものは畢竟不用の部分にすぎないのである。 ○演出者....
「河明り」より 著者:岡本かの子
を親しく見聞して来た私には、河は過程のようなものでありながら、しかも首尾に対して
根幹の密接な関係があることが感じられる。すればこの仄かな河明りにも、私が曾て憧憬....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
ことを得ん」と。秀吉壁越しに聞き、尤もだと思ったと云うが、まことに朝鮮出兵失敗の
根幹を指摘している。 後記 この物語を作るに際して参照した書物は次....
「連環記」より 著者:幸田露伴
心無し、仏の教行に順ずるなり、五には満ち易く養い易く、安易の法なり、六には諸悪の
根幹たる※となって迸り出て掩いかかるのであった。そして女は極めて緩く鈍く薄笑いに....
「青春論」より 著者:坂口安吾
蔵は之を否定して、変化は無限だからいくら型を覚えても駄目であらゆる変化に応じ得る
根幹だけが大事だと言って、その形式主義を非難したのである。 これとほぼ同じ見解....
「坂口流の将棋観」より 著者:坂口安吾
れてはならぬ。実質がおのずから形式を決定してくるもの、何事によらず、実質が心棒、
根幹というものである。 これは、悲しいほど、当りまえなことだ。三、四十年もたっ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
れでよしと安心の出来るにはまだまだ前途遼遠である。だいたい私が諸君に対する待遇の
根幹とするところを述べて見ると、 一、店員はことごとく我らと一家族にして、また各....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
る。こまかく拾つて行けばなおこのほかにもいくばくかの意見があるであろうが、方針の
根幹はおよそ右の二途に尽きるようである。 順によつてまず最初に外地向き映画特製....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
、自分たちの仲間のために奉仕すること、いいかえれば広い意味の自利をこそ道徳理念の
根幹としなければならないのである。 この根本を、しつかり把握しさえすれば、現在....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ーヴで自然であるが、もとより教養の素地がなくてこうなれるものではない。その教養の
根幹は何かというと、はからずも華頂氏が思索の果に見出した「真の自由は自律的には不....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
。 法律によつて著作権を保護し、文化人の生活を擁護することは文化政策の重要なる
根幹をなすものであるが、我国の著作権法は極めて不完全なものであり、しかもその不完....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
つし、書道のごとき桃山期まではとにかくも本格的に踏み止っていたものが、徳川からは
根幹を失い枝葉へ、末節へとひた走りに走り、正体なく貫禄を落してしまった時である。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
・釈教の部が立てられたりしたが、四季・恋・雑の三大部は『古今集』この方、勅撰集の
根幹となった。そうした歌集編纂の分類形式にまで、『古今集』の型が根強く承け継がれ....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
発しなければならぬということ、などである。 わたくしの考によれば、神代の物語の
根幹となっているものとジンム天皇以後のこととして記されている物語の主要なものとは....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
草」の萌芽とすれば、「中清」だのそこだのは「いままでの浅草」の土中ふかくひそんだ
根幹である…… 「ちんやの横町」のいま「聚楽」というカフェエのあるところは「新恵....