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「根気仕事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

根気仕事の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
ずだ。だから大川端《おおかわばた》で眼の下三尺の鯉《こい》を釣るよりもよっぽどの根気仕事だと、始めから腰を据《す》えてかかるのが当然なんだが、長蔵さんはとんとそ....
三四郎」より 著者:夏目漱石
「いや、まだなかなかだ」 「ずいぶん手数《てすう》がかかるもんだね。我々の職業も根気仕事だが、君のほうはもっと激しいようだ」 「絵はインスピレーションですぐかけ....
子規の画」より 著者:夏目漱石
》をかけて、どこからどこまで丹念に塗り上げている。これほどの骨折は、ただに病中の根気仕事としてよほどの決心を要するのみならず、いかにも無雑作《むぞうさ》に俳句や....
芽生」より 著者:島崎藤村
側を通り過ぎた。それを眺めて、私は額に汗する人々の生活を思いやった。復た私は長い根気仕事を続ける気に成った。 熱いうちにも寂しい感じのする百日紅《さるすべり》....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
という確信をもてることは新しい文学の作家にとって絶対の必要ですから。 玄人芸は根気仕事というの、里見の芸談のプラスとマイナス、これにも仰云るとおりよく出て居り....