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「格納庫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

格納庫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空中墳墓」より 著者:海野十三
さず、二人を川股の入っていた室に閉じこめた。 一大事! 私達二人は屋上に出て、格納庫の扉をひらくと飛行機を引っぱり出した。われ等の搭乗機は直ちに急角度で上昇を....
夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
、クレーンが※」 一同が、思わず声を合わせて、叫んだ。 クレーンというのは、格納庫のように巨大な、あの第九工場の内部へ入って、高さが百尺近い天井を見上げると....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ティの大輸送機が、|北アフリカ航空の線から飛んでくる。倉庫もある、飛行場もあれば格納庫もある。全部、巧妙な迷彩で上空からわからんようになっている」 探検の一同....
恐竜島」より 著者:海野十三
しい。その黒い影が四人の眼の前に、にょっきりたっているのだ。 洞穴はこの帆船の格納庫《かくのうこ》の役目をしている。どこからこの船がここに入ったのかは、いずれ....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
かけた。 「もしもし、海底要塞の正面へ来ました。どこへつけますか」 「うむ、恐竜格納庫第六十号へつけろ」 ケレンコはいった。太刀川時夫の目が、潜水兜の中で、き....
大空魔艦」より 著者:海野十三
わした。 よくみると氷山の下がくりぬいてあって、大きな穴ができている。その穴が格納庫になっているらしく、空魔艦と同じ形の飛行機がおさまっている。穴の中からは、....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
いぴいと鳴る。 「よし、うまくいった。そこで一、二、三」 ついに艦載機はうまく格納庫に入った。 鉄扉は左右から固くとじられた。 たたたたたっと、作業をおえ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
世の中のにおい・石ころ・土・草の葉――色のくろい操縦者の横顔が笑う。下の仏蘭西の格納庫員へ手をあげて――。 彼女から私への最後の筆談。 『ヒコウカニナリタイ。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
えて元のがつかえるのに新式改良だなんかと熱中して、みなさい、走らないじゃないか、格納庫にいるきりじゃないかというのはくやしかったし、更に更に何、あの汽車を扱って....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
いや、白堊の家だけではない、工場もあるし、動力所とおぼしい建物もあるし、飛行機の格納庫さえある。しかも、氷上には、単葉の飛行艇が二機、翼を休めているし、水色の作....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
や、例の真鍮ボタンに青い上衣の連中は、まるでダビー・ジョンスが事実上監督している格納庫へ引き渡されてしまったように、わずかの間にデッキや舷門から姿を消したが、い....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
こういうと先に立って歩き出した。 庭に大きな木小屋があったが、すなわち今日の格納庫で、戸をあけるとその中に粛然と大鵬が一羽うずくまっていた。射し込む日光を全....
調査機関」より 著者:中井正一
業務を営むこともあげらるべきだろう。実用主義の国アメリカでは、図書館が単に文献の格納庫ではなく、この眠れる宝庫を活かすためにレファレンス業務が活発におこなわれて....
空中に消えた兵曹」より 著者:田中貢太郎
生の顔がM兵曹に見えたりした。 それは冬の微曇のした日のことであった。S大尉が格納庫の中で機体の手入れをしていると、飛行服を著たS中尉が顔色をかえて飛んで来て....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
浮んで来ないのだった。 なにしろ、一月のことだから、ホテルのモーター・ボートは格納庫の中に納《しま》われていて、ちょっとやそっとで引きだすわけにはゆかない。こ....