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案文
「案文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
案文の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
同に読み聞かせたところ、少々|腑に落ちないところもあるから、いずれ仲間どもで別の
案文を認めた上のことにしたい、それまで右の証文は二人の牛行司の手に預かって置くと....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
緒書』、『津梁院過去帳抄』、『伝聞雑録』、『東藩名数』、『高岡霊験記』、『諸書|
案文』、『藩翰譜』が挙げてある。これは諸書について、主に弘前医官に関する事を抄出....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
臣となって兼て抱いていた学事の改革を実行せらるる事になった。この人は凡ての法令の
案文は自分で書く風なのであったが、それを修正して発表するには辻次官からの命でいつ....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
ん、芸が空《から》っ下手《ぺた》じゃいけないが、何よりアッといわせるような演題の
案文《あんもん》がつかないことには仕方がない、ねえ小糸」 少しにじり寄るように....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
代の礎を作ったのは全く二代目喜兵衛の力であった。 前記の報条は多分喜兵衛自作の
案文であろう。余り名文ではないが、喜兵衛は商人としては文雅の嗜みがあったので、六....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
んざんなていで都へ帰って来た。 「義詮」 と、彼をよびつけて。 「これに教書の
案文をしたためておいた。祐筆に命じて、同文の教書十数通をしたためさせ、そちが花押....