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桴
「桴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
桴の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
き》か聞いて来いと言った。家隷は帰って、「しまいの四つだけは聞きましたが、総体の
桴数《ばちかず》はわかりません」と言った。橋谷をはじめとして、一座の者が微笑《ほ....
「蠅」より 著者:海野十三
は、チンドンと鳴らして歩くその太鼓の中にウジャウジャ発見された。彼が右手にもった
桴で太鼓の皮をドーンと叩くと、胴の上に設けられてある小さい孔から、蠅が一匹ずつ、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
まと》えど捕り殺す事を聞かず。また出羽最上川に薄黒くして扁《ひらた》き小蛇あり、
桴《いかだ》に附いて人を捕り殺すという。この蛇佐渡に最《いと》多しと聞く、河童に....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
に過ぎて理解の行き届かない所がある。同じく公冶長篇の、 子曰く、道行なわれずんば
桴にのりて海に浮かばん、我に従わん者はそれ由か。子曰く、由は勇を好むこと我に過ぎ....
「澪標」より 著者:外村繁
う。すると、たつはいきなり私の大きな太鼓を引きずり出し、足を男のように踏み開き、
桴《ばち》を振り上げて、勢よく打ち鳴らす。 「九居瀬の太鼓や」 九居瀬の祭礼の....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
レ※ニ(rep-ni)は、もともとシャーマンが神懸りになるために打ち鳴らす太鼓の
桴を意味する語であったことを思えば、このような山の上の祭場にシャーマンが関係して....