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梁上
「梁上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梁上の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
か分らない先に君子と称するのははなはだ早計のようではあるが大抵君子で間違はない。
梁上《りょうじょう》の君子などと云って泥棒さえ君子と云う世の中である。但《ただ》....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ひらいて、二条の針金をひっぱりだした。その針金の先についている小さい物挟を、舷の
梁上に留めると、針金は短波を送るためのアンテナとなった。 そこで彼は、小さな受....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た聖人でげすかな、然《しか》らずんば君子――君子でげすかな。君子、君子、君子にも
梁上《りょうじょう》の君子というやつがござる、大方その
梁上の君子というやつでござ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
授かっている。こうして甘睡を貪っていたところを、思いがけなく、息もつかせずにこの
梁上床下の天才を襲いかけた不敵者がありました。しゅうーしゅうーっと鳴りを立てて、....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
で、三百数十年後の今日に至るまで、さまで変化していないように思われる。その形状は
梁上が二珠であって、梁下の軸は極めて長く、はなはだしいのになるとあいたところが五....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
えぬからには、宮はほかか」 と、下山を令して、引きあげて行った。 宮は大塔の
梁上から蜘蛛のように下りてきて人々の恩を謝した。そのときの宮の態度がいかにもよか....