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梗概
「梗概〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梗概の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
葬られた頃になると、落涙を禁じ得ない。 前編に大体の伝記を述べて、後編に研究の
梗概を叙することにした。 大正十二年一月著者識す。 前世紀の初めにロン....
「影」より 著者:芥川竜之介
ないか。おまけにその『影』と云うのが妙な写真でね。――」
私は手短かに『影』の
梗概《こうがい》を話した。
「その写真なら、私も見た事があるわ。」
私が話し終....
「或る女」より 著者:有島武郎
外通信にはシナ領土内における日露《にちろ》の経済的関係を説いたチリコフ伯の演説の
梗概《こうがい》などが見えていた。二面には富口《とみぐち》という文学博士が「最近....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
回の八犬具足で終わっている。それより以下は八犬後談で、切り離すべきである。(私の
梗概がその以下に及ばないのはこの理由からである。)『八犬伝』の本道は大塚から市川....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
あった。大体の筋さえ通れば勝手に省略したり刪潤したり、甚だしきは全く原文を離れて
梗概を祖述したものであった。かつ飜訳家の多くは邦文の造詣に貧しいただの語学者であ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
手でもなかったが話術に長じていて、何でもない世間咄をも面白く味わせた。殊に小説の
梗概でも語らせると、多少の身振声色を交えて人物を眼前に躍出させるほど頗る巧みを究....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
間、ゴーリキーの『同志』をほとんど手から離す間もなく読んだ。足下も『新声』でその
梗概を見たと思う。パベルのお母さんが、その子の入獄とともに、その老い行く身を革命....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
アストン氏は自分の知っているいろいろの脚本の話を聞かせてくれたが、所詮は単にその
梗概を知るだけのことで、作劇の手法を会得する上には何の効もなかった。 それでも....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
は当時余輩が極めて匆卒の際において、殆ど一夜漬けとも謂うべき極めて粗雑なる駁論の
梗概である。今にしてこれを観るに、論鋒甚だ激越にして、慚汗為に肌を湿すの感があり....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
ろうかと存じますし、また読者諸君からの切なる勧告もありますので、それに応じてその
梗概紹介の意味で、放送の草案をここに発表する事に致しました。放送の際には時間の都....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
門家の教を仰がないから、或は遼東の豕に類するかも知れないが、順序として一応各巻の
梗概を記すこととする。 ※先生は祖父母に甘やかされて生長し、赤本を耽読して悉く....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
必要なるは論なし。その一二の方法としては 一、生徒をして読了せる書籍につきてその
梗概を述べしむること、 二、一般読書の誘導として毎週図書館時間を定むること 三、....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
三版の頃であったのにそれが日本に到着した頃は十三版のものになっていた。その小説の
梗概と批評とを述べたものがこの「小説エイルヰンの批評」の一篇であった。イギリス文....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
あけてもらうと、喬生は女の髑髏と抱きあって死んでいた。 これが牡丹燈籠の原話の
梗概であるが、この原話は寛文六年になって、浅井了意のお伽婢子の中へ飜案せられて日....
「蓮香」より 著者:田中貢太郎
がある。その中表親に当る同社の王子章の撰する所の桑生伝を見せてくれたがこれはその
梗概である。....