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梟雄
「梟雄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梟雄の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
|耶、時耶、燕王の胸中|颶母まさに動いて、黒雲飛ばんと欲し、張玉、朱能等の猛将|
梟雄、眼底紫電|閃いて、雷火発せんとす。燕府を挙って殺気|陰森たるに際し、天も亦....
「死生」より 著者:幸徳秋水
にあらずして、死者其人の極悪の質、重罪の行いに在るのではない歟。 仏国の革命の
梟雄マラーを一刀に刺殺して、「予は万人を救わんが為に一人を殺せり」と法廷に揚言せ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
下が居て、わしに相談もしないで敵を攻めているのではなかろうか。そいつは、恐るべき
梟雄である!」 「さあ……」 と、ハヤブサ司令官は、小首をかしげた。 苦....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
をひきおこし、気の弱い連中を毎回気絶させている次第であった。 中でも、かの依存
梟雄の醤買石委員長は、同じ民族人なる金博士の発明兵器による被害甚大で、そのために....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
他に百千の功ありとも英雄と称することはできない、古来英雄と称するものは大抵奸雄、
梟雄、悪雄の類である、ぼくはこれらの英雄を憎む、それと同時に鎌足のごとき、楠公の....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
て、死者その人の極悪の性質、重罪のおこないにあるのではないか。 フランス革命の
梟雄マラーを一刀で刺殺して、「予は万人を救わんがために一人を殺せり」と、法廷で揚....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
た松平左近将監武元であった。が、その将監の懐中刀として、縦横に策略を振るった者は
梟雄北条美作であった。で、もし大弐や右門などに、遺児があったとしたならば、当然に....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
助けるようになってはツマラないが、浮浪の盗賊からとにかく一城の主となった経路には
梟雄の智略がある。妙椿の指金で里見に縁談を申し込むようになっては愚慢の大将である....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
オンを駆って、露国征伐の暴挙をさせようと、裏から策動したのが、墺国の大外交家で、
梟雄ともいうべきメッテルニッヒであった。 彼は、これ以前に、ナポレオンが露国皇....
「神楽坂」より 著者:矢田津世子
ははじかれない」と云うて貸し金の取り立ては一歩も譲ろうとはしない。世にいう渡仙は
梟雄のたぐいであった。その度胸のよさと商売上のこつと節約ぶりを猪之さんはそっくり....
「蝸牛の角」より 著者:和辻哲郎
している人間は、腐敗したものの骨頂である。例えば原敬のごときに対しては奸獰邪智の
梟雄として心から憎悪を抱いていた。原敬の眼中にはただ自党の利益のみがあって国家が....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ともにやや泰平のようでもあるが、決して隣国に気はゆるせたものではない。いつどんな
梟雄が立って、どんな野心を奮い起さない限りもないのだ。乱波者(おんみつ)はどこの....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
つも越えてない若殿なので、新将軍秀忠を繞って、この新しい城府に移住していた天下の
梟雄や豪傑的な大名のあいだに伍しても、父の細川三斎のこけんを落すようなことは決し....
「三国志」より 著者:吉川英治
足下も玄徳の毒にあてられるな。あれが真の君子なら世の中に悪党はない。彼は腹ぐろい
梟雄だ」 「……左様かなあ?」 「まず嫡男の劉※君をそそのかして、後日、荊州を横....