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梵妻
「梵妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梵妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「棄てる金」より 著者:若杉鳥子
らしかった。色々の調子を変えて呼んで見た。すると奥から衣摺れの音がして三十格好の
梵妻らしい粋な女が出て来た。が、女は彼女の服装を下から上へと逆に一瞥しただけで玄....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
詮鑿したが、普通の寺院の墓地よりも律院の墓地が清潔で、子供の襁褓《むつき》を干す
梵妻も居まいからというので、終に田端の大龍寺を卜した。これは私と碧梧桐氏がまず行....
「みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
免なさい』 と幾度も繰り返した。漸く聞きつけたと見え、奥の方から五十二、三歳の
梵妻風の老女が出て来て、私の前へ立った。 『なんぞ、ご用どすか』 と、けげんな....
「□本居士」より 著者:本田親二
の挨拶をしたんですね、何と挨拶をしたか、それは知らないが。 その時、その妙善の
梵妻《だいこく》が、お茶を持って入って来たんです。で、左《と》に右《かく》夫妻《....
「一握の髪の毛」より 著者:田中貢太郎
その女の許を措いて他にはなかった。学校を卒業してごろごろしている時、友人の紹介で
梵妻あがりで小金を溜めていたその女の許へ金を借りに出入して関係しているうちに、女....