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梶井
「梶井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
梶井の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鴎」より 著者:太宰治
て来て、「そんな潮流が、いま文壇に無くなってしまったのですね。それじゃ、あなたは
梶井《かじい》基次郎などを好きでしょうね。」 「このごろ、どうしてだか、いよいよ....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
おんなだゆう》のおこよと云う者を見初《みそ》め、浅草|竜泉寺《りゅうせんじ》前の
梶井主膳《かじいしゅぜん》と云う売卜者《うらないしゃ》を頼み、其の家を里方にいた....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ですよ。それが又おかしい。まあお聴きなさい」 半七に十手を突き付けられた武士は
梶井源五郎といって、西国の某藩士であった。去年の春から江戸へ勤番に出て来て、麻布....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
宇佐美の殿様の新案で、素晴らしい仏狼機を造っているそうだ」 「誰に聞いたな、え、
梶井?」若い傀儡師は眼を丸くした。 「遅れ馳せに来た松浦からな」 「どんな兵器か....
「徳永直の「はたらく人々」」より 著者:宮本百合子
あるが勝気で古い母に圧せられ勝な良人の山岸との心持の交錯、大変物わかりのよい職長
梶井のうごきなどを語って展開されているのである。 深い興味をもって読んだが、こ....
「折たく柴」より 著者:宮本百合子
○ 北原白秋の『近代風景』はなつかしい。 ここに
梶井基次郎の「筧の音」という散文詩があった。 問答 「妻たち」が真面目....
「月の夜がたり」より 著者:岡本綺堂
でいたので、僕もよんどころなくそこで生長したのだ。 ところが、僕の中学の友達で
梶井という男があたかも僕の家の筋向うへ引っ越して来ることになった。
梶井の父は銀行....
「わが文学修業」より 著者:織田作之助
していた。小説は殆んど見向きもしなかったようである。ドストイエフスキイやジイドや
梶井基次郎などを読んだほかには、月月の文芸雑誌にどんな小説が発表されているかも良....
「骨仏」より 著者:久生十蘭
床《とこ》ずれがひどくなって寝がえりもできない。
梶井はあおのけに寝たまま、半蔀《はじとみ》の上の山深い五寸ばかりの空の色を横眼で....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
。即ち源三郎お咎めののち新左衛門は座光寺邸の宅番を仰せつかっていると、例の売卜者
梶井主膳が「同類を集めて駕籠を釣らせ、抜身の槍で押し寄せて、おこよ、源三郎を連れ....
「澪標」より 著者:外村繁
と腕を組み、その態度を崩さない。やはり興味を覚える。前者が中谷孝雄であり、後者が
梶井基次郎である。 研究会では、著名の戯曲を選び、それぞれの役割を決め、台詞風....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
疑問の一書を読んでおられた。――いや、宮には疑問ではない。囚われの僧忠円は、宮が
梶井の梨本ノ門跡としておわした頃の侍僧である。べつな意味では近臣といってもいい。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
またを六波羅へと移しまいらせ、つづいては、院、法皇、東宮、みきさき、女房たちから
梶井の二品親王までの――持明院統のかたがたすべても――りくぞくとして六波羅へ避難....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
った。 さはいえ、新帝のほかにも、父の後伏見法皇、叔父の花園上皇、東宮、皇后、
梶井ノ二品親王(光厳の弟)までも、みなお一つにここへ難をのがれ、むかし平家一門が....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りな上に、茨やからたちの木をすきまなく植え込んだ中に押し込められていた、とある。
梶井ノ宮|尊胤親王も囚われていたが、夜、警固の武士のすきをうかがって、どこへとも....