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棒杙
「棒杙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棒杙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
あの空地へ出た。原っぱの霜は清浄であった。月あかりのために、石ころや、笹の葉や、
棒杙《ぼうぐい》や、掃き溜めまで白く光っていた。 「友だちもないようですね。」 ....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
がちにいそいで歩きはじめた。小さいが、流れの急な川のところで、石橋が落ちていた。
棒杙と、横板、俵などで、あぶなっかしく一時の足がかりが出来ている。一区ぎりずつ区....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うしても東京にいなくてはなりません。来月おめにかかるときどちらでしょうね。煙と焼
棒杙の間からお顔を見るような感じでしたから、田舎でゆっくりと出来たらさぞうれしい....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
は、当てもなく走り出したい気持ちだった。ふとマッカアセイが見つけた。路傍に粗らに
棒杙を打ち並べた垣根の裾に、汚れた雪が吹き寄せられて溜まっている。其処にすぽりと....
「女房ども」より 著者:神西清
行って跪きなさい。』けれども彼女は一言も口を利きません。瞬きひとつしないのです。
棒杙相手に物を言うようなものです。 「その翌る日、※ーシャを掘り起して解剖して見....