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棹さす
「棹さす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
棹さすの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
が、連翹の花を距てた母屋から聴えるのびやかな皺嗄声を聴くと、執着の流れを覚束なく
棹さす一個の人間がしみじみ憐れに思えた。 養父はふだん相変らず、駄金魚を牧草の....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ふは、外に求むることなく我に足りたる人の言の葉ぞかし。心は彼の岸をと願ひて中流に
棹さす舟の、よる辺なくして波にたゞよふ苦しさはいかばかりぞ。」「今の心いさゝかは....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
人は、主に唯物論乃至自然弁証法の提唱者側にあるのだが、その反応としてのこの動向に
棹さす者は、科学者の社会意識から見て左翼から中間自由主義者を経て右翼分子にまで及....
「妖怪学」より 著者:井上円了
秋きたりいまだ一編の詩あらず かえって思う去歳○○○ 酒を載せて孤舟月に
棹さすとき) 転句の○○○は、夢さめて失念したるものなりという。その他、夢中新....