検疫官[語句情報] »
検疫官
「検疫官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検疫官の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
れた。そのかたわらには英国の国旗が微風にあおられて青空の中に動いていた。「あれが
検疫官のいる所なのだ」そう思った意識の活動が始まるや否や、葉子の頭は始めて生まれ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ぞかし、安藤氏は代々《よよ》薬屋にて、当時熱心なる自由党員なりしが、今は内務省|
検疫官《けんえきかん》として頗《すこぶ》る精励《せいれい》の聞えあるよし。先年|....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
進めば、黴菌だって進化する筈であるから、コレラ菌も、近頃はよほどすばしこくなって
検疫官の眼を眩まし、易々として長崎に上陸し、忽ち由緒ある市中に拡がった。長崎に上....
「病」より 著者:正岡子規
やった。こういう際には電報をやるだけでもいくらかの心やりになるものだ。この夜また
検疫官が来て、下痢症のものは悉《ことごと》く上陸させるというので同行者中にも一人....