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検疫所
「検疫所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
検疫所の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
さか》しげに締まりのいい二つの口びるにふさわしいものとなっていた。
「きょう船が
検疫所に着くんです、きょうの午後に。ところが検疫医がこれなんだ」
事務長は朋輩....
「道標」より 著者:宮本百合子
《ホールド・アップ》の増加と、ヨーロッパから着く船ごとにエリス・アイランド(移民
検疫所)へおくられるおびただしい戦争花嫁と戦争赤坊の写真を見たのだった。伸子が痛....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
舎と大きい修道院と小修道院とに共通のものであった。それからまた、街路に開いている
検疫所みたいな一種の入り口から、一般の人もはいることが許されていた。けれども修道....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
海があった。 僕は今でもよくそれを覚えている。それは七月のある暑い朝であった。
検疫所から来る一艘の汽船を待っている間、税関吏たちはふらふらと波止場を歩いていた....
「病」より 著者:正岡子規
《たちま》ち暗中に輝いて見えた。それは、上陸の許否は分らぬがとにかく、和田の岬の
検疫所へ行く事を許されたという事であった。上陸せんまでも、泊って居るよりは動いて....