»
楫枕
「楫枕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楫枕の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南地心中」より 著者:泉鏡花
座を乱すものは一人もなかった。 「船の中には何とお寝るぞ、苫を敷寝に、苫を敷寝に
楫枕、
楫枕。」 玉を伸べたる脛もめげず、ツト美津は、畳に投げて手枕した。 そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
情味が深いんですってさ、男一人はやれない。佐渡に限ったことはないわ、あだし波間の
楫枕《かじまくら》――行方定めぬ船の旅もしてみたい」 兵馬は、相も変らず浮き立....