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業主
「業主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
業主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
れてるのんと違うか」そう言いながら、豹一のうしろの机の埃をぷっと吹いて、「僕、営
業主任の園井です。よろしく」と豹一に挨拶した。豹一は周章てて振り向きぺこんと頭を....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
を与えてくれた。偉大なる芸術品の前には大名も武士も平民も差別はなかった。今日は工
業主義のために真に風流を楽しむことは世界至るところますます困難になって行く。われ....
「転機」より 著者:伊藤野枝
ぼした事がある。それが問題となって、長い間物議の種になっていたが、政府の仲介で鉱
業主と被害民の間に妥協が成立して、ひとまずそれは片附いたのだ。しかし水源地の銅山....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
そういう分子をこそ農村の中堅分子と呼ぶのだから、いうまでもなく彼等の生活意識は農
業主義に一応安住するわけであるが、今この意識を他種の意識に対立させたり、之を国史....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ャーナリズムは大衆文学に秋波を送り始めた。そこで人々は諦め顔にこう定義する、「商
業主義にもとづくジャーナリズムの掣肘」を「全然うけまいとする文学」が純文学なのだ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
この観念論は、反技術主義と精神主義とを内容としている。村塾主義の反都会主義、反工
業主義、やがて反プロレタリア主義がその反技術主義だと一応見ていいだろうが、精神主....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に同感をもった。彼らは実際を重んじて外見を飾らなかったし、ゲルマン的アメリカ的産
業主義の新しい外皮の下は、田園的で中流的な旧ヨーロッパのもっとも安穏な特質をまだ....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
手段がめぐらされたものらしい。――このことを知ってるのは、今のところ、発見者の営
業主任とそれから社長だけだ。 天元社としては、五十万円ぐらいはなんでもない。然....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
びでる酒を承知でパンパンと共に飲みにくるのは地方から商用できた闇屋とか工場主、事
業主、パンパンの心眼、フトコロを知つての上でなければ連れてはこない。着物も買はせ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
会を理想として、我が日本を発展せしめなければならぬと思うのであります。 一人一
業主義という言葉は聞いて居りますが、私は一人一店主義であります、私は創業以来支店....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
活と欲求とを反映するものであるが、時として、それは、ゆがめられた政治や、卑俗な商
業主義によって、民衆自身の真の希望を裏切るようなものに堕落する。民衆はしばしば「....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
て雲を突くような大仏が立っている。客はまず好奇心を唆られてぞろぞろ這入る。――興
業主は思う壺という所です。 大入りの笊の中には一杯で五十人の札が這入っておりま....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
てて言うほどのこともない。よく知られている如く彼は純然たる衣食のために、完全に商
業主義的に文を売ることから出発した。あらゆる他の大作家のデビューに見られるものが....
「変身」より 著者:カフカフランツ
どころか、ないしょの話ですが、社長自身よりもよく見抜いておられるんです。社長は事
業主としての立場があるため、判断を下す場合に一人の使用人にとって不利なまちがいを....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
に使用される材料にしても、時代的な変遷が大いにあるであろう。今日の料理の堕落は商
業主義に独占されたからだと考えられる。家庭の料理は滅びる。家庭の料理が滅びること....