極大[語句情報] »
極大
「極大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
をかぶって遊んでいたんで、おれも一つもらって、頭へ載せて来たさ。」 と半蔵は至
極大まじめだ。さびしさに浮かれる風狂の士か。蓮の葉をかぶって吟じ歩いたという渡辺....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
を産み出して、求めてその中《うち》に沈淪《ちんりん》して、あせッて※《もが》いて
極大《ごくだい》苦悩を甞《な》めている今日この頃、我慢|勝他《しょうた》が性質《....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
能性を指示するかと思われる。 試みに反対の極端の例をあげてみると、あの厖大な南
極大陸の上にすむ「陸棲動物」の中で最大なるものは何か、という人困らせの疑問に対す....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
り、筋の通らない見解だ。寧ろラジオが娯楽中心のように見える現状は、ラジオに固有な
極大量の大衆性というものを考えに入れないとすれば、却ってラジオにまだラジオという....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、四天を切って落しの、馬鹿め! と大見得を切って、片手六方で引込みの……と至
極大時代のお芝居がかりで当ってみましたが、なんの、殿様、あの千枚分銅の一箇の目方....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
者があろうか。世界の創造は砂粒の墜落によって定められないとはだれが知っていよう。
極大と極小との干満、存在の深淵《しんえん》中における原因の交響、創造の雪崩《なだ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
がれ得ることを祈る。 九月十七日。再びお化け騒ぎ。ありがたいことに、わたしは至
極大胆である。意気地のない水夫らの迷信と、熱心なる自信をもってかれらが語る詳細の....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ゃ、こんな事件にはめったに動けんと思うよ。なにしろ、ほんの極微ぽけな材料だけで、
極大の容積を得ようというんだからね。 第一、犯罪史にかつて類のなかった海底とき....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
商品相互の間に行われる交換の問題の解法の吟味 要目 六二、六三 供給曲線が唯一の
極大において連続である場合に論議を局限する。六四 供給曲線は需要曲線と交わらない....
「スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
成長してゆく一つの形態である。その意味のカラクテールでもある。極少の疲労により、
極大の効果をあげるべく、筋肉繊維の運動的構成の目的化は、動植物のモルフェにおける....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
交式斜乗の両方法はともに誤っており、適尽諸級法と称する算法について方程式の諸項の
極大極小を決定しようというのも同じく誤っているが、しかしこれらのものを取り除いて....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
人の言に孝は百行《ひゃっこう》の本《もと》なりという。孝行は人生の徳義の中にて至
極大切なるものにして、我輩も固《もと》より重んずる所のものなりといえども、世界開....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
紐。裾短に靴を穿て、何を見得にしたか帽子を被らず、だぶだぶになった茶色の中折、至
極大ものを膝の上。両手を鍔の下へ、重々しゅう、南蛮鉄、五枚|錣の鉢兜を脱いで、陣....
「イエスキリストの友誼」より 著者:新渡戸稲造
きたいことは、西洋の家庭が夫婦を意味すると同時に日本の家庭は親子である。これは至
極大事なことで間違えてもらっては困る。西洋で一般にホームだとかファミリーだとかい....
「アラスカの氷河」より 著者:中谷宇吉郎
の周辺、いわゆる世界の屋根には、もっと壮大な氷河が、いくらもある、その他にも、南
極大陸や、北極圏内のグリーンランドおよびカナダ群島の北氷洋岸には、ヒマラヤをしの....