極安[語句情報] »
極安
「極安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極安の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
能を持ったものである。それができたならば、人類は火星人にぶんどられることもなく至
極安全に火星を偵察ができるはずである。 わが地球と火星との争闘は、「赤鬼号」の....
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
お取りかかりになるのでした。 博多の店に二三軒中等物の約束があり、又田舎からも
極安《ごくやす》ものを二百でも三百でも出来るだけドッサリ頼んで参ります。又二月に....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
空想的な扮装したレヴューの土人みたいな「赤紫島」の住民が何かのキッカケで、至
極安直に革命を遂行し、ツァーの追っ払いをやり、目出度し目出度しとなるのだが、ソヴ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
のでも無く、我児が一人で世に立って行かれるようになったので、予ての心願に任せて至
極安穏に、時至って瓜が蔕から離れるが如く俗世界からコロリと滑り出して後生願い一方....
「長崎の印象」より 著者:宮本百合子
。Yは、明治十七八年頃渡来したまま帰るのを忘れた宣教師の応接間のような部屋で、至
極安定を欠いた表情をして待っている。 「――支那的ね」 「この位の規模でないと遣....
「旭川から」より 著者:宮本百合子
十何年か前、友達が或る婦人団体の機関誌の編輯をしていたことがあった。一種の愛国団体で、その機関誌も至
極安心した編集ぶりを伝統としていたのであったが、あるとき、その雑誌に一篇の童話が....
「程よい人」より 著者:豊島与志雄
り急いではいかん、と黒川は私をたしなめた。 万事が調子よく進んでいった。私は至
極安泰だった。大望や野心がなかったからだ。そして自分の分を守って中道を歩いたから....
「鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
っと仲密君の屋敷の中に住んでいたが、この時一家の人は皆|睡っていたので、天下は至
極安静であった。彼は独り自分の臥榻の上に凭れて、黄金色の長髪の間にはなはだ高い眉....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
じて人に譲《ゆず》りて嗜《たしな》ましむ、これは是《こ》れ、世を渉《わた》る一の
極安楽法《ごくあんらくほう》なり」と。 また、 「世に処するには一歩を譲《ゆず....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
うか。どんなふうに他人のことを論評しても、自分がキズつくという事はないらしい。至
極安全なワンサイドゲームで、どんな熱でも吹けるようです。一般に作家の書く批評文が....