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極小
「極小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極小の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
依って余は自分の持って居る蝋燭を其の手燭の上に立てた、猶見れば秀子の頭の辺に当り
極小さい瓶がある、之が千艸屋から買って来た毒薬に違いない、既に之を呑んだであろう....
「鎖工場」より 著者:大杉栄
の能力と権威とを自覚し、多少の自己革命を経、さらに自己拡大のために奮闘努力する、
極小の少数者の上にのみかかった。 俺達は、俺達の胃の腑の鍵を握っている奴に向っ....
「思い出の記」より 著者:小泉節子
る時を選ぶようにしていました。そうでない時は、呼んでも分らぬ事もあるかと思えば、
極小さい音でもひどく感ずる事もありました。何事につけこの調子でございました。 ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
う」 という飯島は 「よし/\」 と孝助を連れて相川の宅へ参りましたが相川は
極小さい宅で、 孝「お頼み申します/\」 相「ドーレ、これ善藏や玄関に取次が有る....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
を懐にして外へでた、雑誌屋の店頭に男女の学生が群れていた。この店は二年前までは至
極小さな店で文房具少しばかりと絵本少しを並べていたのだが、見る見る繁昌しだして書....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
決して軽んじることは出来ぬと云うのである。
すでに組織され終った部分が、大衆の
極小部分であっても、その組織の進行が方針に沿うて進みつつある場合には、之は明らか....
「辞典」より 著者:戸坂潤
に於けるエーテル仮説は極めて特色がある。これは物理的認識の極限を意味する(質量の
極小無・抵抗の
極小無等々)。だからこれは物理学的仮説としては慥《たしか》に無理な....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ろうか。世界の創造は砂粒の墜落によって定められないとはだれが知っていよう。極大と
極小との干満、存在の深淵《しんえん》中における原因の交響、創造の雪崩《なだれ》、....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
φa,1)=0 すなわち φa,1) となる。そしてこの方程式の根は極大を示し、
極小を示さない。けだし、函数 Φ'a,1(q) は本質的に減少函数であるから、第....
「緑色の太陽」より 著者:高村光太郎
ある。僕の心のこの要求は、僕を駆って、この頃人の口に上る地方色というものの価値を
極小にしてしまったのである。(英語にいう LOCAL COLOUR(ローカルカラ....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
屍体を収め難く思われる程に幅の狭いものがある。神戸夢野で福原潜次郎君の調べられた
極小の石棺にも、二人分の遺骨が発見された。これらもまた多くは洗骨の風を認めて後始....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
なぜと申すと、東でも西でも、土地と云う
おっ母さんは喜んで子を生み附けますから。
極小侏儒ダクチレ
あのおっ母さんは一晩に
小さいものを生んだとおりに、
一番小さ....
「世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
内々少し太り掛けていると云う風の体附きである。まるで娘のように見える。手なんぞは
極小くて、どうしてあれで大金を払い出すことが出来るだろうと怪まれる。一体|金と云....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ればどうしたって正孝の首が三つ有っても足らないから、是はどうもいけません」 と
極小さな声で云うと、 番新「花魁見なましよ、長次はんがまた正孝はんを捕まえてコソ....
「若鮎の気品を食う」より 著者:北大路魯山人
いまでに調子の高さがある。口ぜいたくを極めた後に初めてわかる味である。 金串の
極小に刺して、塩焼きにするのはふつうのことで、これを生のまま赤出しに入れて、若鮎....