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「極論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

極論の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
《つ》くというのである。彼は戦術上からそれが独軍の採るべき唯一無二の方法であると極論した。が、これに対してガスコアン大尉は、協約の効力を力説して、ドイツがベルギ....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
じゃないかと云うと、先生気楽なものさ、いや僕は眠くないとすまし切って、やっぱり消極論をやるには迷惑したね。仕方がないから君は眠くなかろうけれども、僕の方は大変眠....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
あの論争を中止いたしましたのは、つまりその結論が、人間を栽培する実験遺伝学という極論に行き詰ってしまったからでございます。そう申し上げればあの四人が、たかが実験....
近時政論考」より 著者:陸羯南
た大いに排斥せられ、世はついに開港貿易説の支配するところとなれり。かくのごとく積極論派は外政上において失敗したりといえども、内政上には大捷を博し、王政再興論はつ....
平塚さんと私の論争」より 著者:与謝野晶子
の経済的独立に反対される時には、どうしてこうまで運命論的、自然主義的な行詰った消極論を述べられるのでしょうか。 また平塚さんは、私が現代の理想として、こうした....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
のは、もう取返しがつかぬのである。 さてこう述べてくると私の改築反対は著しく消極論のように聞え、諸君の盛んな意気に反する感があるかも知れぬが、私は決して消極的....
新疆所感」より 著者:日野強
枕を高うするを得べからず。一を守るの勇なきもの、いずくんぞ両三を守るを得んや』と極論して、廟議ついに条約を破棄し、開戦に決せしめたり。露国をしてリワヂヤ条約を修....
当選作所感」より 著者:平林初之輔
た一連のお噺《はなし》であるのが、私にはもの足りない。皷の「崇り」などは迷信だと極論するわけでもないが、迷信なら迷信で、もっと凄味と神秘の色とを濃くしてほしい。....
三国志」より 著者:吉川英治
まで持つことはできません」 当然、若い孫権は動かされた。彼はなお多分に若い。消極論には迷いを抱くが、積極性のある説には、本能的にも、血が高鳴った。 「なお詳し....
三国志」より 著者:吉川英治
んでもいない際に、こちらから出師するというのはその意を得ぬ」 と、するような消極論は、後主劉禅をめぐって、かなり顕著であった。 それらの人々の第一に懸念する....
三国志」より 著者:吉川英治
下していた。彼の抱持する理想とその主戦論にたいし、いまなお、成都の文官中には、消極論がまま出るからであった。 しかし彼は筆をすすめて、 (この業たるや、けだし....
黒田如水」より 著者:吉川英治
語気を以て、こう一先ずいいわたしたところであった。 それで一応は、日和見的な消極論も末梢的意見も、我意と我意の角突きあいも、鳴りをひそめたかに見えたが、また突....