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楼船
「楼船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楼船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
下から全部にかけては、物凄いほど克明な刀の跡を見せた、十五世紀ヴェネチアの三十櫓
楼船が浮彫になっていた。そして、その舳の中央には、首のない「ブランデンブルクの荒....
「織成」より 著者:田中貢太郎
た。柳は舟の舳に坐って小舟の消えた処をじっと見つめていた。 遥か遠くから一艘の
楼船が来たが、すぐ傍へ来ると窓を開けた。一羽の色鳥が飛んで来たようにして織成が帰....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
かも彼はこの盟約を実行せざるによる、ふたたび兵を出して是を征服しようとしている。
楼船海に浮んで路次|呂宋に入るは容易のことである。呂宋の大守はよろしく早く予に降....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
万石の太守のお座船だけあって、壮麗目を奪うばかりである。 「さすがに裕福な阿波の
楼船だけあって、将軍家の安宅丸にも劣らぬものだ」と、弦之丞も思わず物蔭からしばら....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
て、大きな泥湖を作りあげているのである。その湖の真ん中に、ぽちと、沈みかけている
楼船のような城が浮いていた。敵の高松城はそれなのである。毛利家の被官、清水長左衛....