概観[語句情報] » 概観

「概観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

概観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
顕著な一人物の深遠な、そして彼自身の信じるところでは、超自然的な方法で得た知識の概観を示そうとしたわけではないのである。 カントでさえ、多分スウェデンボルクの....
読書法」より 著者:戸坂潤
士のもの、桑木博士のもの、以外には著しいものがない)、之は一応纏った体系に基いて概観したものであり、而もあまり小さすぎず又大きすぎもしないもので、ハンドブックと....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
き方とまたそれを読む人の読み方によっては、その末梢的問題を包含する科学の大部門の概観が読者の眼界の地平線上におぼろげにでもわき上がることは可能でありまたしばしば....
科学論」より 著者:戸坂潤
が、史的唯物論(社会科学的世界)の具体的内容の、ごく基本的な部面に限った抽象的な概観であった。夫が同時に、社会的諸科学の位置をも明らかにしたことを、読者は見落さ....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
を取り上げる必要があると思う。) 「技術の問題」で、私は技術の本質が何であるかを概観しようと企てたが、その際二つの問題を残しておいた。「技術とイデオロギーとの関....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ら生じた処の、一つの特有なイデオロギーなのである。だが歴史記述のこの区画は、ただ概観的な思い付きによったものではなくて、社会の一定のマルクス主義的分析の結果、必....
辞典」より 著者:戸坂潤
ialwissenschaft【仏】science sociale 【歴史的概観】 広汎な意味に於ては社会に関する理論乃至科学を指し、主としてギリシアには....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
〔付〕日本思想界の展望 ――一九三六年の哲学科学について―― 一概観 一九三六年(昭和十一年)に於ける日本の学術界を概観するに先立って、この概....
現代若き女性気質集」より 著者:岡本かの子
これは現代の若き女性気質の描写であり、諷刺であり、概観であり、逆説である。長所もあれば短所もある。読む人その心して取捨よろしきに従....
箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
とであった。 帰りの汽車では忘れずに農園のチューリップと、チューリップの農園の概観を網膜に写すことによって往路の小発見の満足を蒸し返し完成することを忘れなかっ....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁すような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のは....
学生と教養」より 著者:倉田百三
時とによって多様であるように見えても、自ら、きまった、共通なものである。まずその概観を得るがいい。それとともに倫理学史を読むべきだ。これは古今を縦に貫いて人間の....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
の著作を通じて、わたしは、歴史のあらましの知識と、世界に現存するいくつかの帝国の概観を得、地上のそれぞれに違った諸民族の慣習、統治、宗教等を知ることができた。わ....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
問に答えるために、現在大学で行っている法学教育と法学者によって書かれた著書論文を概観してみると、第一に、内容的に言うと、それは大体、(1)法哲学、法社会学等の名....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
を追って、京都に君臨しておったのである。 私は以上で、この簡略な中世和歌文学の概観を終ろうと思う。諸君がこれによって、如何に和歌の伝統が文学と成り、短歌が和歌....