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「槓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

槓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
さなシラーの詩集を持って。頂上には、おもに堅い木で作った大きな歯車《はぐるま》や槓杆《てこ》の簡単な機械が、どろどろに埃《ほこり》と油とで黒くなって、秒を刻みな....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の一撃が、把手の上のあたり――羽目を目がけて加えられた。木片が砕け飛んで、旧式の槓杵錠装置が、木捻ごとダラリと下った。すると意外にも、その楔形をした破れ目の隙か....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た、日本の国情がどうあろうと、こっちの言い分が通るまでは動かないというふうに――槓杆でも動かない巌のような権幕で。」 これらの七郎左衛門の話は、半蔵にも、寿平....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
いる。音楽家が演奏をしている時に風や雨の音、時には自分の打っているキーの不完全な槓杆のきしる音ですらも、心がそれに向いていなければ耳には響いても頭には通じない。....
「早すぎる埋葬」より 著者:佐々木直次郎
から造作なくあけることができるように作りかえた。墓のなかへずっと突き出ている長い槓杆をちょっと押せば鉄の門がぱっと開くようにした。また空気や光線も自由に入るよう....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
の憎人主義者のようで。……それはそうとあの大水、人工だそうでございますな？」 「槓杆《こうかん》一本を動かしさえすれば、大池の水が迸《ほとば》しり、流れ出るので....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
済学者達もよくこれを真似ている）。彼等は両者の間に何等本質的な区別を見ず、剰え、槓杆・鉋・螺旋・楔等の単純な機械力を機械と呼んでいるのである。なる程どんな機械で....
「阿Ｑ正伝」より 著者:井上紅梅
であってみると、阿貴とすべき左証がない。その他 Quei と発音する文字は皆｜変槓な意味が含まれいっそう嵌りが悪い。以前わたしは趙太爺の倅の茂才先生に訊いてみた....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
らめに住すほど、消極的に強きはあらざるべし。久保田君をして一たびあきらめしめよ。槓でも棒でも動くものにあらず。談笑の間もなお然り。酔うて虎となれば愈然り。久保田....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
居を見ていた。それも何を見たとハッキリ言うことが出来ないが、役者の顔がだんだん変槓のものになって、五官の働きがあるのだか、ないのだか、何もかも一緒くたになって区....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
う時はな。……形学で云うと少し違う。物理の法則にちゃんとあるんだ。教えてやろう『槓桿の原理』そいつを応用したまでだ。……さあ今度は何にしよう。水鉄砲がいい！ う....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
匿したに過ぎなかった。栓のように見えていた小岩は、穴倉の上置きの磐石を辷らせる、槓桿だったらしい。その槓桿を動かしたがために、穴倉の口が開いたのらしい。 「う、....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
また僕だけに自信がある、君達も疾くに御承知であろう、かのアルキメヂスという男は、槓杆を以て地球を動かすと断言したではないか、しかもそれは遠い昔しの事だ、昔しの人....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
天白日にウェエルを脱いで見せてはくれない。 あいつが己の霊に見せてくれない物を、槓杆や螺牡で開けて見ることは出来ない。 己に用のない古道具奴。お前達は父の手沢の....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
辷らしながら、目にも留らぬ速さで廻っていた。無論｜腕木の支柱があり、黒鉄の上下｜槓が横斜めに構えてはいた。その把手を菜っ葉服の一人が両手でしっかと引き降しに圧え....