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「様態〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

様態の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
のは「我々」である。また我々の綜合と考えられる「民族」である。そうして民族の存在様態は、その民族にとって核心的のものである場合に、一定の「意味」として現われてく....
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
。 「しかし、そんなことが出来ますかなあ。まず、どういう具合にそれを行うのか実施様態をご説明願いたいもので……。つまり腕を、もう一本殖やすについては、どういうこ....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
ん。つまり、文化生活線上に於けるわれわれ人間は、究極なる未来に於て、如何なる生活様態をとるであろうか? その答を伺いたいと申したのです」 「なんじゃ、もう一度い....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
形式」の概念、近くはハイデッガーの時の概念等々。心理学ではブレンターノの「時間の様態」、形態心理学に於ける空間知覚の研究(例えば 〔K. Bu:hler〕)。数....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
間は物の属性であり、之に平行して時間は心――精神乃至意識――の之また云わば属性(様態と云っても好い)である、と考えられる。物心が問題として平行するように、空間の....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
あっての事だと思ってしきりに東京の模様を話せとせがんだ。 重い口で栄蔵はお君の様態、お金の仕打、ましては昨夜急に自分が立つ動機となったあのお金の憎体な云い振り....
省察」より 著者:デカルトルネ
ことは明瞭である。というのは、疑いもなく、実体を私に示すところの観念は、ただ単に様態すなわち偶有性を表現するところの観念よりも、いっそう大きな或るものであり、し....
知識と政治との遊離」より 著者:中井正一
事となるのであろうか。案外その理由と歴史は深くかつ遠いのであるまいか。その基礎と様態について省みてみたい。 私は政治から遊離するところの知識人を、ちょっと冗談....
三国志」より 著者:吉川英治
許都を中心とする新文化はいちじるしく勃興している。自己の指導ひとつで、庶民生活の様態があらたまってきたり、産業、農事の改革から、目にみえて、一般の福利が増進され....
遠野物語」より 著者:柳田国男
誰にもよく挨拶して常の体なりしが、この晩に死去してもちろんその時は外出などすべき様態にてはあらざりしなり。後に寺にては茶は飲みたりや否やと茶椀を置きしところを改....