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標的
「標的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
標的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
ドン、つけば数ござる。 「オレンジにレモン」 セント・クレメンツの鐘がなる。 「
標的《まと》と、
標的《まと》の星」 セント・マアガレッツの鐘がなる。 「煉瓦《れ....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
には、科学が武器である。科学《サイエンス》! 科学《サイエンス》! 彼等の恐怖の
標的である科学を以てその心臓を突いてやれ! 僕はそこに見当をつけて、同志に指令....
「赤外線男」より 著者:海野十三
ら失敗に近かった。それは庁内の警官射的場で、青赤黄いろとりどりの水珠のように円い
標的を二人で射つことだった。僕はドンドン気軽に撃って、彼女にも撃たせようとしたが....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
きゃならんよ。きっと犯人は、踞んでこの弩を引いたに違いないんだ」
「だが、犯人は
標的を射損じたのだ。それが僕には、何より不思議に思われるんだがね」と、爪を噛みな....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
城下がひっそりとなった。 何んの変ったこともない。依然として火柱は立っていた。
標的を外して撃った弾丸が、火柱の主に中る筈がない。 「尾行いて来るようでございま....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
ルランド氏は、謹厳いやしくもせぬ模範的紳士として、社交界の物言う花から覘いうちの
標的となっていた人物だった。 秘密ボタンを押すと、扉がひらいた。二人はビルの中....
「地球要塞」より 著者:海野十三
類丈夫にできている。しかしいくらクロクロ島でも、二十五隻から成る主力艦隊の巨砲の
標的となっては、たまらない。こいつは、早く助けないといけない。 「煙幕放出用意。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
神明社内には現に小桜神社(通称若宮様)という小社が遺って居り、今尚お里人の尊崇の
標的になって居ります。 次に当然問題になるのは小櫻姫とT女との関係でありますが....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
不足であると申すべきである。十銭白銅貨は十銭貨幣であると同時に、重量|秤であり、
標的であり、爪磨きであり、交換手呼出器であり、切符|押出機であり、煙草キャラメル....
「キド効果」より 著者:海野十三
学とでもいうべき学問は、世界開発の将来の鍵を握るものだとして、遽かに学界の注目の
標的となった。 ところが突然、全く突然に、キド現象の発見者木戸博士が失踪せられ....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
き多角形の広間の、ひと側の中央に漢字で彫った法句経の石碑が床の上に屹立して礼拝の
標的を示している。この部屋は、光線の取り方も苦心をして幽邃を漂わせているから、此....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
たる大理想は、実在を説明原理として見ないでこれを前途に擲《な》げ出して人間行動の
標的としたときに、構成されるので、彼と此とは畢竟一つのものと見るべきである。この....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
閣の浜口、皆学校時代から国士を任じていた。当時の青年が政治に志ざしたのは皆国士を
標的としたからで、坪内博士の如く初めから劇や小説を生涯の仕事とする決心で起ったも....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
政策的意味も情熱的意味も、あらゆる意味を含めて、これら二人の、世にも異常な精神の
標的となった。赦免すべきか罰すべきか。もし罰するとすれば、どのような種類の罰を?....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
その多数の特殊民が、何ら社会の疎外排斥を受けざるのみか、かえって世人の尊敬憧憬の
標的となっているものも少からず存在し、もしくはかつて幾分疎外排斥を受けていたので....