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模する
「模する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
模するの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
医心方』影写程式というものが出来た。写生は毎朝辰刻に登館して、一人一日三|頁を影
模する。三頁を模し畢れば、任意に退出することを許す。三頁を
模すること能わざるもの....
「昭和十五年度の文学様相」より 著者:宮本百合子
な意企をもつ評論家が作家のタイプに関心をひかれて、タイプの共通にかかわらずそこに
模する本質的なものについて余り注目を深めなかったり、歪曲された功用論への是正とし....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
伝授もの風の知識である。例えば『永代蔵』では前記の金餅糖の製法、蘇枋染で本紅染を
模する法、弱った鯛を活かす法などがあり、『織留』には懐炉灰の製法、鯛の焼物の速成....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
のが現れるのである。従来の三色写真に対しただ二色をもって如何なる程度まで天然色を
模する事が出来るかは多少疑問であるが、とにかく相応の好結果を得たと伝えられている....
「享楽人」より 著者:和辻哲郎
単に師を模倣しているのではない。彼の自由な、余裕ある、落ちついた態度は、ゲエテを
模するまでもなく、彼の享楽人としての素質から生まれ出るのである。がゲエテは、きわ....
「蓮月焼」より 著者:服部之総
ふ。尼すなはち陶を作らしめて躬《みずか》ら歌を題して与ふ。蓋《けだ》し尼の製陶を
模する者数十名、ために糊口を得るは尼の悦ぶところなり。また国々より上京する者詠歌....