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模範生
「模範生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
模範生の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
の言ったことや。君に聴かせてもらわんでもええ。それに心配せんでもええ。君みたいな
模範生がいたら、めったにクラスは悪ならん」 沼井はぞろぞろとクラスの者が集って....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
う風な見地を実行に移しているように思う。この点が彼のプロレタリア的文学者としての
模範生の一つの重大な要素になっている。科学的社会認識の文学的形象化ということが。....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
明治二十五年という日本の時代がもっていた旧さや矛盾と、一葉自身のうちにあった所謂
模範生型の怜悧さがここに発露しているのである。 桃水が金と女にだらしないと悪評....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
」と叫んだものがある。人々はその方を見ると師範学校の野淵であった。野淵というのは
模範生と称せられている青年で、漢文や英語に長じその学問の豊かな点において先生達も....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
したさっぱりした自分たちの生活をやって行こうと決心している、そのことのために丁度
模範生がいつか俗化するような俗化の危険をもっていると思うの。こういうところなかな....
「中毒」より 著者:織田作之助
ら吸った。中学校時代は吸わなかった。真面目だったから吸わなかったのではない。私は
模範生徒ではなかった。ことごとに学校と教師に反抗していたので、私の操行点は丁であ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
ているうちに手を額から取って、いつもと同じく、まるで解答を携えて質問に向ってゆく
模範生のように、即座に、ほとんど熟考もせずに、答えるのだった。Kは今度こそ相手に....